干支の人形と授与用の招き狐はようやく最低目標数をクリアしたのでひと段落して、乾燥させています。おととい、急に「三すくみの狐拳」を頼まれたので、割型を奥から捜し出して久しぶりに型抜きしました。狐・猟人・庄屋三体一組の人形で、今戸焼の土人形の中でも、かなり有名なものなのですが、この三年間くらい作っていませんでした。
割型の中にはとても簡単に抜けるものとひどく抜きにくいものがありますが、それぞれの型の持っている癖に対して気をつけるポイントのようなものがあり、年中扱っている型だとそれなりに勘でスムーズにできるものですが、久しくやっていないものは勘が鈍ってしまっているので事の他面倒です。これら三すくみの中では猟人が厄介です。狐もそれなりに気を遣います。庄屋はすんなりと抜けます。右後ろに見える「犬のぴいぴい」用の型も久しぶりでひどく抜きにくいので慣れるまで時間がかかりそうです。
できればこれらの人形も早く乾燥させて干支と一緒に素焼きを済ませてしまおうと思います。