goo blog サービス終了のお知らせ 

生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

2572 ・”辺野古隠し”のまま、なにが宜野湾市長選か

2016-01-25 09:36:06 | 政治

おはようございます。生き生き箕面通信2572(160125)をお届けします。

・“辺野古隠し”のまま、なにが宜野湾市長選か

 安倍政権は、「これで辺野古は“民意”が取れた」というのでしょうか。辺野古隠しのまま選挙戦を戦って、どうして民意が取れたというのでしょうか。

 安倍政権は、「(宜野湾市長選は)辺野古と関係がない。国防問題は国の直轄だ」といいます。しかし、閣僚経験者や与党幹部らが国の応援団として懸命に、一生懸命に闘いました。普天間の移設からはじまった問題は、どうして地元の選挙と関係がないというのでしょうか。宜野湾市長選が、「普天間の民意」を奪い合ったということです。

 しかし、安倍政権は、宜野湾市長選を“普天間隠し”のまま素通りしました。そして、選挙後は、「宜野湾は普天間の移設を希望している」などと、いつの間にかごまかします。安倍政権のいつものごまかし戦術です。

 しかし、選挙をするのは、やはり選挙民です。いくら安倍政権にいわれたとはいえ、宜野湾市の有力者などに「へえ、そうでっか」と票を入れるほどなのはどうか。

 いずれにしても、宜野湾市では「移転」をすすめ、辺野古では「こちらへきたら、あかへんで」と断ります。

 そして、辺野古が完成したら、ここから「中東へ」、あるいは「尖閣へ」と飛び立ちます。つまり、私たちが、「辺野古を使わせないようにする」いがいにありません。


2571 ・「2%に向け何でもする」と、日銀の黒田東彦・総裁

2016-01-24 08:45:53 | 政治

おはようございます。生き生き箕面通信2571(160124)をお届けします。

・「2%に向け何でもする」と、日銀の黒田東彦・総裁

 スイスのダボス会議に参加中していた日銀の黒田東彦・総裁は昨日1月23日、日本の株急落に対し、2%の物価上昇について「何でもしますよ」と、言っています。つまり、黒田氏は、安倍政権なら何でもしますよという以外、やりようがないという意味のようです。後がどうなろうと、「やるっきゃない」というつもりです。

 「物価目標の達成に必要になれば、躊躇なく金融政策を“調整”する。追加緩和だろうと何だろうと、用意はある」と述べました。ともかく、物価上昇2%に向けて、ただやる以外にない。

 読売新聞によると、日銀は現在、年80兆円の国債を買っているが、追加緩和策としては買い入れ枠を10兆あるいは20兆円増やす案が有力視しています。しかし、これまで温存していた追加緩和策に踏み切り、市場が最後の手段と受け止めれば、日銀が景気下支えをこれ以上できないとの懸念が広がり、株安・円高が加速するリスクもあります。

 日銀は今月28~29日に開く金融政策決定会合で、追加の金融政策に踏み切るとの期待が広まっている、とみられています。


2570 ・甘利氏は大臣室で自分が「なんぼ受け取ったか」分からんのですか

2016-01-23 09:29:24 | 政治

おはようございます。生き生き箕面通信2570(160123)をお届けします。

・甘利氏は大臣室で自分が「なんぼ受け取ったか」分からんのですか

 甘利氏は、「国会波乱 つまずく政権。甘利氏疑惑に受け身」(朝日新聞朝刊)、そして「政権の屋台骨 窮地」(読売新聞朝刊)と、本日の朝刊で書き立てられているのをご存知でしょうか。しかし、その甘利氏はさっさとダボス会議に出席し、「自分はいない方が得策」という考え方のようです。

 これまで、朝日あるいは読売とも、甘利氏は自分がいくら受け取ったか、承知していない風情です。自分がいくら受け取るか、それは場合によっては「いかん献金」という気持ちが働いているのですから、当然、自分がしっかりと分かっているはずです。

 氏自身は、「私は法に反することだけはしていない自身はある」といいます。ただ、自分の秘書への疑惑になると、「全く知らなかった」、あるいは「一切私はタッチしていない」などと歯切れ悪く繰り返し、第三者も交えて調査する考えを繰り返しました。

 通常は、与党内からも当然ながら「続投」の意見が飛び出すはずですが、その与党からも「献金をもらっていないとは言い切れず、(続投は)厳しい」などの早期辞任論も出ています。

 しかも、この問題は、単に自分の出処進退だけでなく、アベノミクスにも影響が出ています。日本の株は、単に日本銀行がじゃぶじゃぶ金をばらまいて下支えして上がったものです。当然、その下支え効果がなくなれば、元の木阿弥に戻ります。

 アベノミクスの元の木阿弥、そして甘利氏の敵失、これだけそろえていても、野党はしっかり受け止められない。とくに、民主党の歯がゆさがひときわ目立ちます。


2569 ・岸信介氏以来の粘り強い、真剣さが違う安倍首相の「改憲」へ

2016-01-22 08:45:13 | 政治

おはようございます。生き生き箕面通信2569(160122)をお届けします。

・岸信介氏以来の粘り強い、真剣さが違う安倍首相の「改憲」へ

 民主党などの“リベラル勢力”は、「改憲論をおもちゃにする安倍首相」と揶揄していました。ところが、少しずつ改憲論へ近づくにつれ、安倍首相の本当の思惑が明らかになってきました。

 つまり、単なる「改憲遊び」ではない、もっと真剣な「狙い」があるのだということを、よりしっかりと受け止めるようになりました。しかし、いまやここまでくると、もう止められません。

 朝日新聞の本日1月22日の朝刊(3面)によると、憲法改正の安倍首相の発言は、ここ半年でもこうも違っています。

 まず、第1に、「緊急時に国民の安全を守るため、国家、国民自らがどのような役割をはたして行くべきかを憲法にどのように位置づけるかは極めて重く大切な課題だ」(昨年11月、参院予算委の閉会中審査で)。これは、まだ大丈夫という意味です。

 しかし、今年になって、1月7日の参院本会議では、こういっています。第2は、「どの条項をどう改正するかは、国会や国民的な議論と理解の深まりの中でおのずと定まってくる」(1月7日、参院本会議)

 さらに、1月10日のNHK日曜討論会で、第3は「与党だけで3分の2というのは大変難しい。おおさか維新もそうだが、改憲に前向きの党もある。改憲を考えている前向きな未来に向かって責任感の強い人たちと、3軍の2を構成していきたい」と言いました。すでに改憲カーブを曲がった感じです。ここまでくれば、あとはきれいに後片付けするくらい。

 つまり、第4は、「いよいよどの条項について改正すべきか、新たな現実的な段階に移ってきた」(1月21日の参院決算委で)というところまできました。

 こうした段階を経てみると、安倍首相の発言は、何が何でも「改憲」へ曲がろうとしているといえます。これに対する民主党をはじめ共産党などは、ほぼこれまでと同じような口調で、「改憲反対」を叫んでいます。世間的には、「ああ、今までと同じだ」と、受け止めるだけです。少なくともリベラル勢力が、これまでと変わったやり方でなければ何かが変わったという印象がないのです。その意味では、相手方と向き合い方が違い、押される一方です。

 7月に参院選があり、これでおおさか維新を含めて3分の2の勢力となると、ほぼ一瀉千里、安倍政権にかなうものなどありません。

 しかし、いまはそうかもしれませんが、それでもなお頑張る人たちがあります。そうした人たちを集めて、日本の民主主義を打ち立てるのです。


2568 ・大衆順応主義が、私たちの翼賛化をもたらす

2016-01-21 09:53:08 | 政治

おはようございます。生き生き箕面通信2568(160121)をお届けします。

・大衆順応主義が、私たちの翼賛化をもたらす

 逸見庸さんが「怒りの芯」について書いています。今日の朝日新聞朝刊にある「オピニオン」(15面)のページで、「時流に抗う」と言い切っています。

 このなかで、安倍晋三首相は、祖父の岸信介首相(当時)を手本に、「戦争法」(安保法)を死に物狂いでやってきましたが、野党には「死に物狂い」などまったくない。国会前のデモにしても、「冗談じゃない、あんなものかよ」という気がしますね、といいます。

 若い人の運動については、逸見さんは、「例えば米国や欧州でのサミットに反対するデモは、資本主義のあり方そのものに反対している。あまりにもむき出しで、びっくりしちゃうんですけどね。日本とは『怒りの強度』が全然違う」と、言います。

 どこか日本的なもの、現状維持を望んでいるような感じがしますね。全体としては「何としても社会そのものを深いところから変革したい」という強いパッションが見えないんです。つまり、今の自分が現状維持に保たれることを願っている。つまり、「怒りの芯」がないということです。

 市場経済と言葉が関係するのは、購買者・消費者としての人間であって、怒る人間とか変革する人間ではないということです。「人間を締め出していると言うことですかね。疎外ということです。ぼくらは歴史を作る主体だと教え込まれて生きてきたけど、果たしてそうであったのか。歴史の主体ではなくて、歴史の対象なんじゃないでしょうか」

 逸見さんは、「天皇についても同じようなことが言えます。天皇との会見のときに、広島の原爆については、地元民法の中国放送の時に質問が出され、朝日、毎日、読売はそんな質問はしません。そうしたことを冷笑し、馬鹿扱いすることが、時とともに組織や社会をどれだけ悪くしていくことでしょうか。コンフォーミズム(社会順応主義)の傾向はますます、きつくなっている」と強調します。

 そして、「衆議に従って、ではなく緊急動議的に発言していく勇気が必要なんだ。おずおずとした発言でいい。かっこ悪く、ぶつぶつでいい。自分がそういうことに直面したときに、果たしてどれだけ誠実でいられるかという問題だと思うんです」と述べています。