おはようございます。生き生き箕面通信2564(160117)をお届けします。
・「大」(中国)好く破る蔡英文さんの「小」(台湾)
この蔡英文さんは、苦手な演説が嫌いだったそうです。内向的な性格で、猫好きでも知られる。それが、前々回の陳水扁・総統から民進党を救ったのだそうです。
本来は、国民党の李登輝・政権のブレーンを務めたが、民進党に入ったのは04年になってからということです。しかし、その後めきめきと演説も上達しました。10年の新北市長選や12年の総統選に立候補したものの、落選した間にさまざまな手法を手にして今回の当選に結びつけた。
蔡さんは、立法院議場を占拠した「ひまわり学生運動」からの「時代力量」などを応援し、自前候補を推挙した党内の声を抑えて、市民勢力と連携する姿勢を貫いたそうです。
台湾では、「ひまわり学生運動」が、議場を去る際に「ひわまり」をかざして粛然と去るようにしたあの姿勢がよかった。こうした市民勢力と連携した態度も、蔡さんには大いに受けたのでしょう。
問題は、これからです。あのやっかいな中国がいます。だから、なにかにつけて、中国から妨害を受けます。いまは、「台湾のことは、台湾で決めさせてほしい」といいます。しかし、これからは、中国とことごとに争わねばなりません。ましてや、陳水扁氏のように、家族の金銭スキャンダルなどに巻き込まれないようにしないと。
日本は、蔡さんの台湾とつきあって、なんとか中国をいい方向へもっていってほしいものです。