おはようございます。生き生き箕面通信2548(160101)をお届けします。
・日本は、そして世界は、どう生き延びるのか?
今年の元旦の社説は、朝日新聞や読売新聞でも、「世界は遮断され、日本でも分断されている」ところから始まります。そのあと、ではどうすればいいのか、です。しかし、結局は、成長主義に向かう方向しか示されていません。
朝日の場合、(分断を)修復する理念だけではなく、「お互い助け合った方が得をする、自分も受益者になる、幸せになるという視点が必要だ」と指摘しています。つまりこれも、成長至上主義を前提にしたものです。
読売は、「世界の安定へ重い日本の責務 成長戦略を一層強力に進めたい」と掲げています。この新聞は、見出しにもある通り、「成長至上主義」です。自分さえよければ、それで事足れりとする主義です。
もし、日本がもっと多くの車をもてば、それでいいのでしょうか。あるいは、もっと多くの食料を外国から買えば、それで済むでしょうか。たとえば、食料にはそこに育むだけの水がいります。その国からたくさんの水を購入することにもなります。
世界の分断は、それだけではない。「テロ」があります。アメリカの大統領候補、トランプ氏は、「イスラム教徒を入国禁止に」と言い放ち、人気が依然衰えない。
COP21(国連気候変動会議)では、かろうじて最低の目標はクリアしたものの、抜け穴だらけです。なんとか、これを防がなければならない。
つまり、人間が欲を抑えること。これしかないはずです。世界の人間が、この自己欲望を抑えることがない限り、人間はレミングの集団自殺になるほかないようです。