生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

それでも「小沢有罪」ですか?

2011-12-21 06:46:46 | 日記

 おはようございます。ネット情報では、故・金正日・総書記は「世界一」のゴルファーで、52歳の時に初プレーし「38アンダーの34というスコア」を出したとか。もとは夕刊フジが12月10日に一面トップで話題にしたものです。出所は1994年に北朝鮮の国営メディア報道。誰も信じないことを「神話」としてでっちあげて平気な国柄なんですよね。しかし、どこかの国でも大きなウソがまかり通っています。
 生き生き箕面通信1108(111221)をお届けします。

・それでも小沢一郎氏を「罪人」にしようというのでしょうか――検事調書のねつ造が判明

 小沢一郎氏に対する証人喚問が昨日12月20日の公判で終わり、一区切りつきました。この公判の過程で、大きな収穫がありました。検事調書が「虚偽」、つまりでっちあげだったということが発覚したのです。裁判の流れに、影響あるはずです。

 実はこの検事調書は、小沢一郎氏を強制起訴に持ちこんだ検察審査会の判断の基礎となったものだったのです。問題は、このねつ造の事実を認識できた人がどのくらいいるかです。

 朝日新聞も読売新聞も、NHKも、担当検事のウソをきちんと報道していません。石川知裕・衆院議員を調べた東京地検担当検事の田代政弘氏が、虚偽の調書をつくって上司に提出していたことを12月15日の公判で、当の田代検事本人が証言し、初めて発覚しました。この調書はまことしやかに検察審査会で披露され、「小沢強制起訴」の判断の強力な材料になったものです。検察審査会が強制起訴に踏み切った最大の根拠になったのが、この調書だったのです。つまり、検察審査会は、ウソの根拠をもとに小沢氏を起訴したわけです。この時点で、裁判は成り立たなくなったはずです。

 ところが、最高検は「進行中の公判に影響を与える恐れがある」というとんでもない言い訳をして、調査を拒んでいます。本来、田代検事がやったことは「虚偽公文書作成罪」にあたるものと、識者のほとんどが認識するものを、できるだけ頬かぶりですませようというのです。これは、なんとかして「小沢有罪」を出させようという魂胆と判断できます。

 メディアがきちんと伝えないことも、事実をうやむやにして「小沢有罪」の判決が出た場合でも違和感や反発が出ないようにする配慮としか考えられません。

 もっとも、大手メディアにも動揺が出始めたようです。本日の読売新聞朝刊は小沢公判特集(17面)を組みましたが、従来のようなあからさまな「反小沢=小沢有罪」論は大きく後退させました。ようやく「捜査報告書の『虚偽』発覚」という見出しをつけるところまで、軌道修正し始めたように受け取れます。

 次の山場は来年2月17日の公判です。ここで調書の採否が決められます。それまでに、「小沢激励」の世論を盛り上げることが極めて重要になっています。ぼくは「小沢裁判」を、現代に進行する、まれにみる「暗黒裁判」であると考えています。多くの人にこの裁判の本質を理解していただきたいと念じています。

◎ご意見をikiiki.minoo@gmail.comまでお寄せいただければありがたいです。




生き生き箕面通信1107 ・「失敗国家」の行きつく先は?

2011-12-20 06:51:25 | 日記

 おはようございます。「北」のトップの急死は、来年の世界が「暴れ龍」となる先ぶれのように見えます。欧州危機を含め世界全体が暴れ龍となることを自ら調教して、「たくましい龍」に生まれ変われるか、人類の英知が問われる年になりそうです。
 生き生き箕面通信1107(111220)をお届けします。

・「失敗国家」の行きつく先は?

 考えられる最善のシナリオは、「平和裏に南北統一」とされています。ただ、近い将来の期待はムリ。なにしろ来年が初代、金日成主席生誕100周年で、「強勢大国の大門を開く」と大宣伝してきました。「北」にしてみれば、強勢大国の力を背景に統一を主導する戦略だったはずです。ところが、その戦略は完全に失敗しました。どだい、「軍事大国」で長生きできた国はありません。

 少なくとも来年は「喪に服する期間」。だから、むしろ静かに過ぎるのではないか、という見方も多いようです。だからといって、油断は禁物。「緊張感をもって注視する」必要が指摘されています。

 最悪のシナリオは、軍の「暴走」。後継者・金正恩氏とその取り巻きが、延坪島(ヨンピョンド)砲撃や、韓国船魚雷攻撃などを繰り返す可能性を口にするいわゆる専門家もいます。あるいはミサイルなどを発射して「強国」をアピールする。なにしろ正恩氏は「砲撃の名手」として国内に売り出しているからというのです。

 それにしても、今朝の新聞の内容のなさはどうしたことか。各紙ともスペースを割いて大特集を組んでいますが、見るべき内容はほとんどない。学者を含む専門家からも、あるいはアメリカをはじめ海外からも、これといった耳を傾けるコメントがありません。いずれも「群盲、子象をなでる」の類いです。決定的に欠けているのは、将来のあるべき世界像への戦略から見て、今後の「北」にどう接するのかという積極的な視点です。21世紀を生きる私たちが平和的に共存するために「北」とどう接するのか、が欠けています。

 いま北朝鮮は、食糧にも事欠くのが実態です。軍優先の「先軍政治」でやってきましたが、地道な自国経済の土台を固めないで軍事予算を組みつづけることができないのは物の道理ですよね。今後数年間は中国に食糧援助をお願いする立場のようです。となると、中国が「北」の暴発を止める役割を果たすかが、第一義的には大切。つまり、食糧援助などを使って、なんとか「安定」を保つようにしていただけるかどうか。中国の判断が問われます。

 できれば日本も食糧援助などで、将来への布石を打っておくことが欠かせないのではないでしょうか。いずれ話し合いを持たなければならない時期がくるはずです。物理的に動かせない地政学的隣国関係にあるのだから、その時に備える長期戦略が必要です。民主党政権には長期戦略が決定的に欠けています。目先の現象に右往左往するだけのように見えます。だから、「のダメ政権」とけなされても仕方がありません。

◎ご意見をikiiki.minoo@gmail.comまでお寄せいただければありがたいです。




生き生き箕面通信1106 ・消費税増税へ”不退転”のごり押し

2011-12-19 06:47:48 | 日記

 おはようございます。従軍慰安婦問題について今朝の読売新聞と朝日新聞の社説は大きな違いをみせました。読売社説の見出しは「慰安婦で安易な妥協は禁物だ」、対する朝日は「人道的打開策を探ろう」です。読売は「解決済み」の立場堅持でゼロ回答、朝日は「人道的着地点を探る」で+アルファ。国連やアメリカ国内で訴えてきた韓国側に対し、何も手を打って来なかった日本政府に、大きなつけが回ってきました。日本政府の「心」が世界から見られています。
 生き生き箕面通信1106(111219)をお届けします。

・消費税増税へ”不退転”のごり押し

 「のダメ首相」はいよいよ本日12月19日から消費税論議を本格的に進めます。わずか10日以内で「年内素案」をまとめさせるという工程表です。つまり、”ごり押し増税”のスケジュール路線を走り始めるわけです。

 「社会保障と税の一体改革」を掲げながら、将来の安心を納得させてくれる社会保障政策は明らかにされていません。国民は、何が何でも増税に反対といっているわけではない。老後の安心が確保されるためなら、増税やむなし、とハラを固めている人が多いと思います。しかし、それはあくまでも「将来の安心」のための費用負担です。

 ところが、「のダメ首相」のやろうとしていることは、口先で「社会保障と税の一体改革」を唱えながら、実際には「財政穴埋めのための増税」です。後ろで知恵をつけているのが財務省。野田氏が財務大臣だった時から「財政再建」を第一義としていましたから、「社会保障」は見せかけ倒れになりかねません。

 それにしても、本日の読売新聞の「体制広報紙」ぶりはいかがなものか。まず1面トップで「消費税」の大型企画を始め、「イタリアは財政再建が遅すぎて、欧州危機を招いた」と強調。3面では「日本は債務が1000兆円もあり、日本国債の暴落の足音が聞こえる」と、”コワいぞ、コワいぞ”の大騒ぎ。さらに7面の経済面でも、「日本の債務残高はGDPの200%超。日本の財政『危機的』」と、まるで財務省の広報課もかくやと思わせる紙面をつくりました。読売が一貫して強調している内容は、「財政再建をしないと日本がつぶれるから、消費税を上げなければならない」ということです。決して社会保障のための消費税アップではなく、あくまでも財政再建、赤字の穴埋めのための増税なのです。財務省の主張そのもので、その点極めて分かりやすい。

 しかし、増税の前にしなければならないことには一切言及がありません。公務員制度改革による財源ねん出や、富裕税、あるいは相続税などの見直しでどれだけひねり出せるのか、といった工夫や努力には触れません。特別会計に溜まっている大きなカネにも手をつけない。大手の企業には積み上げた巨額の内部留保があります。知恵を出せば相当多額の財源を生み出せるところがあるにもかかわらず、そこには手をつけず、ただひたすら、財務省のいいなりの紙面づくり。国民がより貧困化しても構わないという、おどろおどろしい新聞に成り下がってきました。ナベツネ主筆が主導しているからです。

 「のダメ首相」の腹の中は、再来年の2013年から消費税を8%へ引き上げ、2015年には10%まで上げる。しかもこれだけでは足りないので、さらに増税が必要としています。資産があり、富裕な人はそのままに、「取りやすいところから取る」。裕福な人はより裕福に、貧乏な人はさらに貧乏になる社会に進む路線です。1%の金持ちと99%の貧乏人のアメリカ型社会です。私たちは、そんなことのために政権交代させたのでしょうか。

◎ご意見をikiiki.minoo@gmail.comまでお寄せ下さい



生き生き箕面通信1105 ・「私が裁判官なら無罪判決を書く」と前田元検事

2011-12-18 07:18:59 | 日記

 おはようございます。来日した韓国の李明博大統領は、従軍慰安婦問題の解決を求めました。「のダメ」首相は、ゼロ回頭で押し切るつもりのようです。裏取り引きは分かりませんが……。
 生き生き箕面通信1105(111218)をお届けします。

・「私が裁判官なら無罪判決を書く」と前田元検事

 前田恒彦・元検事の「私が裁判官なら無罪判決を書く」と述べた証言が、波紋を広げています。前田証言は、新聞、テレビでも伝えられている通り一昨日12月16日に開かれた小沢一郎氏に対する第10回公判でなされたものです。

 「この証言は、『小沢無罪』を確定的にするほどの威力がある」と、ボクは高く評価しています。来年5、6月ごろと見られる判決が待たれます。

 村木厚子さんの”事件”で証拠改ざんした罪により服役中の前田受刑者ですが、証人として出廷し証言しました。出廷を要請したのは、小沢氏の罪を明らかにしようとする検察官役の指定弁護士です。

 翌17日付けの朝日新聞朝刊は、公判での前田証言をこう報じました。前田氏が「小沢無罪」を断言した理由について、「小沢氏の強制起訴を決めた検察審査会や指定弁護士に対し、検察が不利な証拠を隠している」(37面)と。こうした隠された「証拠」が法廷で明らかにされれば、小沢氏の無罪はさらに確実性が増します。

 来年は、衆議院総選挙が行われるかもしれません。いま選挙をすれば民主党はぼろ負けすると見られています。だから選挙なんかできない、という見方も依然根強い。しかし、「のダメ」政権は、年明けからの通常国会では立ち往生するのはほぼ間違いない。となると、総辞職か、解散か、です。「のダメ」さんがやぶれかぶれで「解散・総選挙」に突っ込む可能性が取りざたされています。

 それまでに、政界再編成はあるでしょうか。現在の政治の閉塞状態を打破するには、再編成し新たに出直しするしかなさそうです。

 小沢氏は、公判は公判として、政界再編成を視野に入れているようです。来年は世界主要国の首脳が選挙などで政権交代する「出直しの年」です。エトは「龍」です。政治の閉塞を打ち破って、「昇り龍」としたいものです。


生き生き箕面通信1104 ・「原発事故収束」は、真っ赤なウソ

2011-12-17 07:18:02 | 日記

 おはようございます。韓国の李明博・大統領が本日12月17日に来日します。従軍慰安婦問題はどのような扱いになるのでしょうか。
 生き生き箕面通信1104(111217)をお届けします。

・「原発事故収束」は、真っ赤なウソ

 「のダメ首相」が昨日12月16日に記者会見を開き、「原子炉が冷温停止状態に達し、原発事故そのものは収束に至った」と”宣言”しました。しかし、この「収束宣言」はいかにも拙速で、被災地の地元はもちろん、専門家や海外識者からもブーイングが相次いでいます。

 支持率低下に悩む「のダメ首相」が、なんとか回復できないかと焦って、「原発事故を収束させた首相という手柄」に飛びついたものと理解できます。事実、事故そのものは「収束していない」し、危険な状態は続いたままです。溶け落ちたという原子燃料がどんな状態になっているかも分からず、はっきりしていることは冷却水が途絶えれば、核燃料という「暴れ馬」がすぐにも暴れ出す危険が厳然と「そこにある」事実です。本日の朝日新聞朝刊に載った田辺文也・元日本原子力研究所研究主幹によると、「現実は『現時点で安定した冷却ができている』という程度の表現がふさわしい」(2面)と指摘しています。

 米紙ニューヨークタイムズ(電子版)は「専門家は『冷温停止状態』の宣言を強く疑問視している」と伝え、ウォールストリート・ジャーナルも「汚染水と溶け出た燃料の処理という最大の問題の解決のメドはまったく立っていない」と報じています。ほかにも「原子炉の安全性への脅威から目をそらせることが狙いだ」「世界の人々に間違った印象を与える恐れがある」など”悪評”のオンパレードです。

 実際のところ、何が変わったのでしょう。何が安全になったのでしょう。放射能汚染水は今も溜まり続け、来年3月には満杯になってどうしようもなくなります。また、世界の海へ放流するとでもいうのでしょうか。被災地の人は自宅へ帰れるようになったとでもいうのでしょうか。原発周辺で、昔からの家業を、八百屋や魚屋、花屋を再び始められるのでしょうか。

 原子炉保険会社も福島第一原発の保険契約を打ち切る方針を変えていません。間もなく無保険状態になります。無保険状態になれば、原発の解体・廃炉作業もできなくなる恐れがあります。

 朝日新聞と読売新聞の評価は真っ二つに分かれました。本日の朝日の社説は、見出しで「『収束』宣言は早すぎる」とし、「問題は実態であり、言葉で取り繕うことは、かえって内外の信を失いかねない」と指摘しました。対する読売の社説は「新段階への移行を国内外に発信する意義は大きい」と、収束宣言を高く評価しました。そのうえで、「政府、東電は、長期の安全維持に一層気を引き締めるべきだ」と、なんとも締まりのない腑ぬけた論でお茶を濁しました。

 いずれにしろ、「想定外」という言葉で片づけて人間のミスを覆い隠そうとする「ヒューマン・エラー」が随所に目立つようになった日本という国。フライイング・ダッチマンというロック・バンドは「ヒューマン・エラーだぜ もうバレバレだよ」と歌っているそうです。「のダメ」さんにも言ってあげたい。「原発事故は収束した」なんて、ウソはバレバレだぜ。こんウソでやっていると、さらに次の原発事故というヒューマンエラーを起こすんだぜ、と。