おはようございます。一川防衛相は本日中にもハラを切らさせる”空気”のようです。
生き生き箕面通信1092(111205)をお届します。
・「プルトニウム輸出を急ぐノダ」と原発輸出を意気込む「のダメ政権」
日本が「プルトニウムを輸出」する態勢が整う段取りになりました。日本とベトナム、ヨルダン、ロシア、韓国との原子力協定の承認案が明日6日に衆院を通過し、参院でも可決、承認される見通しとなったのです。
原発は発電の副産物として必ずプルトニウムができます。だから、原発を輸出するということは、結果的にプルトニウムを輸出することになります。プルトニウムから核兵器が造られます。原発を輸出することは、核兵器の原材料を輸出することになります。
さしあたり、ベトナムとヨルダンへ原発が輸出される方向です。韓国へは原子炉部品の輸出を想定しています。原発輸出のための原子力協定は、インド、トルコ、南アフリカ、アラブ首長国連邦、ブラジル、メキシコの6か国とも交渉中です。
社民党の服部良一衆院議員は衆院外務委員会(2日)で「国内では脱原発依存をめざすと言い、世界に対しては原発推進では、はなはだしい矛盾だ」と厳しく批判しました。のダメ政権は「日本人には危険だから原発はやめる方向を目指すが、他国へはカネもうけになるので輸出します」ということを世界に発信しているわけです。
読売新聞の本日12月5日の朝刊では、3面で大きくスペースを割いて「原発輸出へ条件整備が整った。菅路線を修正して、野田政権では原発輸出が再び重要政策になってきた。日本が造る最新鋭炉は、世界最高の技術だ」と、のダメ政権の方針を強力にバックアップするキャンペーンを掲載しました。読売新聞はますます原発推進へ力を入れています。
原発から出てくるプルトニウムを処理して放射能を削減し無害化する技術は確立出来ていません。だから、プルトニウムが含まれる使用済み核燃料の処理に困っています。日本も例外ではありません。世界最高水準といくら胸を張っても、電力を生み出させたあとの燃えカスの処理方法は、いまだに日本にもないのです。プルトニウムの半減期はご存じのように2万4千年です。それほどの時間のあとでもやっと半分になっただけ。まだ高濃度の放射性物質であり続けます。つまり、ほぼ永久に「困りもの」であり続けるわけです。
読売新聞は、こうしたマイナス面には全く目を向けようとしません。都合の悪いことには触れないで済ますいい加減さです。
日本は循環型エネルギーの技術開発に全力を上げるべきではないでしょうか。巨額の原発関連予算をそちらに回せば、必ず脱原発を果たせます。同時に、循環型エネルギー用の新しい産業を興すことにもなることが期待できます。