生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信1111 ・天空から見ると――地球は人口増にあえいでいます

2011-12-24 07:25:22 | 日記

 おはようございます。モスクワで今日、大規模デモが計画されています。どのくらい多くの大衆が参加するでしょうか。来年3月の大統領選挙へ向けて、「モスクワの春」へ希望をつなぐ「絆」が確認できるでしょうか。ゴルバチョフ大統領(当時)が20年前の本日辞任して、ソ連が崩壊。それからちょうど20年後の本日のデモ。ロシアの民主主義が前進する兆しを期待します。
 生き生き箕面通信1111(111224)をお届けします。

・天空から見ると――地球は人口増にあえいでいます

 2011年の重大ニュースが本日12月24日の朝日新聞、読売新聞にそれぞれ掲載されました。今日は、今年を振り返って世界の潮流をとらえなおし、来年の流れを予測するたたき台を探ってみたいと思います。

 朝日の上位3つは、トップが「東日本大震災発生」、2位が「福島原発で高濃度放射能」、3位は「なでしこジャパンが世界一」でした。読売は、本日は海外の10大ニュース(国内版は昨日発表で、ほぼ朝日と同じ)で、順に「タイで洪水被害」「ウサマ・ビンラーディン殺害」「チュニジアで長期独裁政権が崩壊、エジプト、リビアにも『アラブの春』」でした。

 ボクの場合は、1位に「世界人口が70億人突破」を、2位に「ドイツ、イタリアなど欧州で脱原発加速」、3位は「米軍がアフガンから撤収開始」を挙げたいと思います。

 今年もさまざまなことが起こりました。それらの現象に通底することとして、「人口増の圧力」が感じられます。「東日本大震災」という1000年に一度とされる自然災害ですら、そこに多くの人口が張り付いていたから大災害として認識されたといえます。まったくの無人の地域で発生し、犠牲者が一人も出なければ大災害とは認識されないでしょうから。

 脱原発が世界的なニュースになるのも、膨れ上がる人口が生きるためのエネルギーの問題です。アメリカが中東で戦争をするのも、その原因とされるテロも、深層にあるのは欧米キリスト教圏とアラブのイスラム教圏との生存をかけた対立があります。

 世界は、「平和共存」の哲学を共有できないまま、人口増の問題に追い付けず、振り回されあえいでいます。今年を振り返って、平和共存のためのプラス材料は、「チュニジア、エジプト、リビアなどの『アラブの春』」と「アメリカ軍のアフガンからの撤収開始」、そして「パレスチナの国連加盟申請・ユネスコ加盟承認」などが挙げられるでしょうか。

 しかし、一方で、欧州にたゆたう「国家債務危機」は、財政悪化に悩む日本、アメリカにも共通する「潜在危機」として恐れられ、年明けには実際に飛び火する可能性がささやかれています。次のような恐ろしいことすらささやかれています。世界大恐慌で、人口が激減することが望まれる、と。

 人類が問われているのは、「70億人がどうして食べていくのか」です。この大問題を解決できるめどが立たない限り、来年も世界の政治、経済はのたうちまわらざるを得ない。今世紀半ばには、100億人を超えると見られます。21世紀の間に、人類が生き延びることができる哲学を共有できるのか、それとも滅亡するのか、待ったなしの時代が来年も続くように思われます。

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