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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信1117 ・「のダメ首相」のお年玉は「消費増税」

2011-12-30 07:23:05 | 日記

 おはようございます。
 生き生き箕面通信1117(111230)をお届けします。

・「のダメ首相」からのお年玉は「消費増税」

 「野田さん、あなたはなぜ、消費税増税にかける必死さを議員定数削減やムダな特別会計の廃止に向けないのですか」。その答えをぜひ聞きたいものです。

 昨夜は遅くまで消費増税議論に決着がつかず、野田首相は渋々ながら議員定数削減に取り組むと表明しました。しかし、信用できないのです。公務員給与削減も「やるやる」といいながら、結局、実行せずに、この冬のボーナスはむしろ増額になりました。ぼくは公務員給与のやみくもな削減には否定的ですが、問題は「やるやる」といいながら実際にはやらない、その詐欺的手法なのです。

 増税に向けた必死さで取り組めば、議員定数の削減も実現できたはずです。なにしろ1票の格差是正は、「憲法違反」とした最高裁の
判決もあり、どうしてもやらざるを得ない課題なのですから。それさえ「先送り」した野田さん。増税だけは、やる。

 このデフレの最中に増税すれば、消費はさらに落ち込み、経済そのものに壊滅的打撃を与えるかもしれない。にもかかわらず、増税へ突撃です。後ろでは、財務省が操っています。財務省は「増税」さえできればいいのです。後は野となれ山となれ。

 私たちも、絶対に増税に反対といっているわけではないはずです。何度も主張してきたように、まずやらなければならないことを先にやってください、といっているだけです。財務省が抵抗する特別会計の見直しは諦める。財務省に操られるだけは沢山だ、と申し上げているのです。

 野田さんは昨日、「離党するなら離党しろ。その方が、やりやすい」という趣旨の考えを漏らしたと伝えられています。それほど、庶民からむしり取ることに、容赦がない。

 今朝の読売新聞社説は、野田首相の決断を「大いによし」とし、「断固として関連法案を成立させねばならない」と、結びました。その一方で、「高所得者狙い撃ちの課税強化は消費増税への批判をかわそうとする大衆迎合的な発想といえる」と、高所得者への課税強化には明確に反対を強調しています。その理由は、「(高所得者への課税強化は)税収の源泉となる経済への活力を奪うことになりかねず、それでは本末転倒だろう」というのです。読売の論法は、「金持ちは優遇しろ。増税は庶民から取ればいい」という勝手さです。読売は、庶民の味方という立場を変え、体制権力側の自ら進んでの宣伝機関に成り下がりました。より良い社会をめざす志の高いジャーナリズムの香りはなく、既得権力側の腐臭ただようPR紙であり、プロパガンダ機関に落ちぶれたといえます。

 消費増税問題は、これで決着がついたわけではありません。年明けからは「攻防第2段階」があります。その過程で、政界再編成へ動き出すはずです。来年の見どころは、消費税をめぐる「政界再編成」となるのではないでしょうか。