生き生き箕面通信

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生き生き箕面通信1095 ・20年にわたる元従軍慰安婦1000回目の水曜デモ

2011-12-08 06:37:45 | 日記

 おはようございます。「日本政府は中国政府の圧力に屈し、『脱北者は保護しない』との誓約文書を提出した」と、今朝の読売新聞が特報しています。日本政府は「人権」についての認識が世界的に見ても極めて低いレベルにあります。
 生き生き箕面通信1095(111208)をお届けします。

・20年にわたる元従軍慰安婦1000回目の水曜デモ

 韓国で続けられてきた元従軍慰安婦への謝罪と賠償を求める日本大使館への「水曜デモ」が、来週12月14日で1000回目になります。ブロンズ像の少女が日本大使館に視線を向けた「平和の碑」が、ソウルの日本大使館前に道路をはさんで建立される計画も進んでいるそうです。

 昨日12月7日の衆院外務委員会で、社民党の服部良一議員が、この元従軍慰安婦問題について玄葉外相にただしました。日本は朝鮮を植民地化して支配し、第2次大戦中は朝鮮の人々を炭鉱での石炭堀などの労役に強制したり、あるいは従軍慰安婦として強制したりした歴史があります。そうしたことに対する謝罪は、河野談話、村山談話、菅談話で繰り返し「こころからお詫びします」と謝ってきました。

 服部議員は、「こうした一連の談話を、現在の野田政権は引き継ぐのか」をただし、玄葉大臣は「引き継ぐ」と明確にしました。そのうえで、「ではなぜ、韓国政府からの『従軍慰安婦問題についての話し合い』の申し入れに対し、日本政府は応じようとしないのか」と重ねて質問。

 政府は「韓国との間の賠償問題は、日韓協定を結んで賠償を済ませ、過去にきちんと完全に解決済み」というのが公式の立場です。

 服部議員は「協定場の立場もあろうけれど、問題は日本の謝罪の気持ちが韓国の元従軍慰安婦だったハルモニ(おばあさん)たちに届いていないことだ」と指摘、政府の何らかの措置を求めました。「トゲは抜くべきだ」。

 今朝の新聞は、昨日の服部議員の質疑は一切報じていません。つまり、大手メディアは、元従軍慰安婦問題は「なかった」ことにしています。このようにして日本では、この問題への関心は低いままです。

 ソウルでは、1992年1月から始まった「水曜デモ」が来週も1000回目として続きます。「解決済み」という公式の立場を押し通せば、いつか問題は消えてしまうのでしょうか。私たちにも「歴史と正しく向かい合う」ことが求められています。