goo blog サービス終了のお知らせ 

生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

記事のタイトルを入力してください(必須)

2011-12-04 07:21:04 | 日記

 昨日はうっかり送信をミスしたようです。ごめんなさい。遅ればせながら、送信します。

 おはようございます。防衛省という役所も、無責任なお人ばかりがいらしゃりますのやなあ。
 生き生き箕面通信1090(111203)をお届けします。

・結局、福島原発事故に対して東電首脳部は責任回避にやっき 

 東電は昨日2日、福島第一原発事故に関する調査の中間報告書を発表しました。結論は、すべてが「想定外の津波」のせいであり、経営陣には責任はない、というものです。「悪いのは、すべて津波」です。「私たちは、必要なことはちゃんとやっていました」という、言い訳ばかりの報告書を麗々しく発表しました。

 福島原発事故に対しては、社内調査であれ、社外の調査であれ、初めから経営陣の責任は追及しない、と決めています。こんないい加減な調査でお茶を濁しつつ、「津波対策はしました。だからもう安全です。原発を再開させてください」というのです。結局、事故前とほとんど変わることはありません。だから、同じような事故が起こることも想定内となります。

 そもそも、なぜ東電には、検察が調査に入らないのか。これだけの事故を起こし、そこに人災の要素、人為的なミスがあると想定できる以上、ただちに捜査に入らなければおかしい。原発内で死者も出ているのです。

 さらにおかしいのは、送電分離の検討さえほとんど消えてしまいました。自然エネルギーなどの新エネルギーに代替していくためには、送電網の自由な使用が欠かせません。いまは電力会社が独占しているために、再生可能エネルギーなどの発展が妨げられています。電力会社の首脳部が、相変わらず新エネルギーの発展を妨げています。原発の障害になりそうなものにはすべて立ちふさがり、排除する戦略です。それだけでも、「原発屋」はご退場いただかなければならないはずです。

 日本では、「責任」というものを社会のなかでどう機能させようとしているのでしょう。植木等の「スーダラ節」ではありませんが、原発帝国には無責任男ばかりがのさばっているようです。


生き生き箕面通信1091 ・放浪する民主主義

2011-12-04 07:18:42 | 日記

 おはようございます。
 生き生き箕面通信1091(111204)をお届けします。

・放浪する民主主義 

 「われわれを統治するのは政府ではなくて市場だ」
 「これは金融市場との戦争だ」
 「今や民主主義が闘う相手は借金だ」

 本日12月4日の朝日新聞一面トップに掲載された言葉です。ヨーロッパの政治家や経済界の代表、あるいは歴史家の言葉です。今日から3回のシリーズで「カオスの深淵」を読み解くのだそうです。

 なにやら小難しい理屈をこねまわす連載のようですが、鋭い指摘も感じさせられました。いまや世界の多くの国が苦しむのは、重くのしかかっている国家の債務です。これに対して「債務返済のために各国が国民に強いる痛み。それは結局『金融界が国家を通して人々から取り立てる課徴金にほかならない」という鋭い指摘。

 たしかにその通りですよね。財政再建とは、国家の借金を返済すること。具体的には国が借金の証文である国債を買い戻して、借金を返すことです。国債を持っているのは、主として金融機関です。返済しようにもお金はないから、国民に増税を押し付けて、その増税分で返済する。見方を変えれば、金融界が国家を通して借金を取り立てている、という構図です。

 江戸時代には有力な富豪が、幕府を始め大名や武士に貸し付けて、懐を肥やしました。現代は、ニューヨーク・ウオール街に君臨する金融資本が人々から、あるいは国家からむしり取っています。

 深刻なのは、この金融界では民主主義が通用しないことです。力の強い金融資本が牛耳る「ジャングルのルール」、つまり「グローバルスタンダード」がまかり通っているのです。

 私たちはこれから何年も、何年も借金を返済しなければならず、金融資本のくびきから逃れられない生を生きることになりそうです。