おはようございます。
生き生き箕面通信273(090823)をお届けします。
・他国の水を奪ってきた日本の食糧事情
世界で多くの人々が水不足に苦しんでいることは、テレビなどでもよく取り上げられるのでかなり知られるようになりました。その苦しみを与える加害者の立場に日本があることも指摘されています。しかし、一向に事態を改善しようとする取り組みははじまりません。
世界的にみると、現在8億6千万人の人が、安全に飲める水がない。2025年には、世界48カ国で40億人が水不足に悩まされる。そんな見通しが出されてからも随分経ちますが、有効な対策は出されていません。霊長類の最高の位置にあると自負していながら、人間さんは水不足にはただ手もこまねいているかの感さえあります。水不足対策には、国連が何をできるのか、水紛争の多発に国際司法裁判所は機能するのか。
水不足の地域では、多くの子どもたちが、半日かけて水汲みに行っています。学校に行く時間はありません。これも放置されたまま。あるいは、上流でかんがい施設を作ると、下流には水が流れてこない。世界有数のカスピ海はほとんど干上がってしまいました。
日本は、牛肉輸入や、とうもろこしなどの食糧輸入の形で、バーチャル・ウオーター、つまり仮想水の形で世界一の水輸入国になっていることは、以前にも触れました。牛肉1kgのためには水10万リットル、とうもろこし1kgには1800リットルと、育てるまでに相当の水を必要とします。日本の食糧自給率はよく知られているように41%(カロリーベース)にすぎません。従って、輸入食料に頼らざるを得ないとして、仮想水の輸入量は年間50億立方メートル。これは日本人4000万人分の年間使用量に匹敵するそうです。
だから、この輸入量を減らせば、その分、その国に水が残る計算になります。
日本は、コメの生産では世界最高水準の技術を持ち、世界一おいしいコメを作れます。ところが、コメの国内消費量は年々減少し、減反を長らく続けています。愚かなことです。「私はパンが好きだ。コメはきらいです」という贅沢をまかり通しています。わたしたちは、自分の食生活を全般的に見直す必要があるのではないでしょうか。「この国の形」は、国民の食生活のありかたが根幹になります。できるだけ世界に迷惑をかけないで自立した食生活を考えなければならない段階へ来ています。
生き生き箕面通信273(090823)をお届けします。
・他国の水を奪ってきた日本の食糧事情
世界で多くの人々が水不足に苦しんでいることは、テレビなどでもよく取り上げられるのでかなり知られるようになりました。その苦しみを与える加害者の立場に日本があることも指摘されています。しかし、一向に事態を改善しようとする取り組みははじまりません。
世界的にみると、現在8億6千万人の人が、安全に飲める水がない。2025年には、世界48カ国で40億人が水不足に悩まされる。そんな見通しが出されてからも随分経ちますが、有効な対策は出されていません。霊長類の最高の位置にあると自負していながら、人間さんは水不足にはただ手もこまねいているかの感さえあります。水不足対策には、国連が何をできるのか、水紛争の多発に国際司法裁判所は機能するのか。
水不足の地域では、多くの子どもたちが、半日かけて水汲みに行っています。学校に行く時間はありません。これも放置されたまま。あるいは、上流でかんがい施設を作ると、下流には水が流れてこない。世界有数のカスピ海はほとんど干上がってしまいました。
日本は、牛肉輸入や、とうもろこしなどの食糧輸入の形で、バーチャル・ウオーター、つまり仮想水の形で世界一の水輸入国になっていることは、以前にも触れました。牛肉1kgのためには水10万リットル、とうもろこし1kgには1800リットルと、育てるまでに相当の水を必要とします。日本の食糧自給率はよく知られているように41%(カロリーベース)にすぎません。従って、輸入食料に頼らざるを得ないとして、仮想水の輸入量は年間50億立方メートル。これは日本人4000万人分の年間使用量に匹敵するそうです。
だから、この輸入量を減らせば、その分、その国に水が残る計算になります。
日本は、コメの生産では世界最高水準の技術を持ち、世界一おいしいコメを作れます。ところが、コメの国内消費量は年々減少し、減反を長らく続けています。愚かなことです。「私はパンが好きだ。コメはきらいです」という贅沢をまかり通しています。わたしたちは、自分の食生活を全般的に見直す必要があるのではないでしょうか。「この国の形」は、国民の食生活のありかたが根幹になります。できるだけ世界に迷惑をかけないで自立した食生活を考えなければならない段階へ来ています。