水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・1005」

2016-08-15 19:20:42 | Weblog



カルテ番号 よ・6(15)

元に戻る。
それなら出来るかもしれない。
百合は自分の性格が嫌だった。
人目を避け、話もできない自分が嫌だった。
でも、どうしても、そうなっていた。
特に明るくなくてもいい。
普通でいい。
それで充分。

院長の話はゆっくりだった。
首の後ろに当てられた手が温かい。
「誰でも赤ちゃんだったでしょ。
その時、赤ちゃんは根暗でしたか?
誰でも、明るかったでしょ。
人の性格は、後から作ったものです。
本当は、明るいのですよ」

百合は言った。
「では、誰もが同じ性格だったのですか?
一人一人、違うのが人間ですよね?」
院長の口調は相変わらずゆっくりだった。
「個性と性格を分けて下さいね。
性格、つまり、生れ付きの大元、核は同じです。
生は生命です。
生命は、明るいから生命なのですよ。
明るい方向に向かっているから、生命なのですよ」

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)

(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログで書いた「迷説般若心経」  「迷説恋愛論」  「迷説幸福論」
誰か出版してくれぇ~
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする