水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・1001」

2016-08-11 19:36:20 | Weblog



カルテ番号 よ・6(11)

院長は微笑んで言った。
「多分、このまましびれは出ないと思いますよ」
百合は少し慌てた。
嘘を言って来たと思われているかもしれない。
「あの・・・本当に、ずっとしびれていたのです。
昨日もはっきりとした、しびれがありました。
今、たまたま無いだけだと思います。本当です」

院長は優しく言った。
「そうでしょうね。
しびれは痛みよりも性質が悪いとも言えます。
仕事はやり難かったでしょう。
でも、急に消えることもあるのですよ。
吉永さんの場合、神経などの圧迫もなかったのでしょう。
だから、普通の治療をしても改善しなかったと思います。
それ以外の事で、しびれが出ていたのでしょう」

それ以外、とはどういう事だろうか?
というよりも、まだ診察もしていないのに、何故断定しているのだろう?
何故、しびれが消えているのが判ったのだろう?
何故、圧迫も無いと思ったのだろう?
何故、改善しなかったと知っているのだろう?
百合は謎だらけだった。

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)

(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログで書いた「迷説般若心経」  「迷説恋愛論」  「迷説幸福論」
誰か出版してくれぇ~
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