カルテ番号 や・6(71)
茂木滋は少し考えてから言葉を続けた。
「あの先生がどういう意味で5パーセントと言ったのか解からない。
だが、5パーセントの力で接するなら、充分かもしれない。
世間的には100パーセントだと思ってもいい。
そして、50パーセントの力・・・
それは、とても凄いと思う。
桁外れの能力だと思っていいのではないか・・・」
玲香は茂木氏の解釈を聞いて、自分の浅さを感じた。
会社ではやり手、出来る社員だと少しは自負していた。
ところが、茂木氏などの見方からすれば、まだ青二才。
パーセントの基準が違う。
茂木氏やあの院長の5パーセントは玲香の100パーセント。
世界の大きさが違うのだ。
言われてみれば、玲香にも理解できる。
新人が一所懸命の仕事をする。
その新人としては100パーセントの力を出しているつもりなのだろう。
だが、玲香からすれば、無駄な部分が多すぎる。
無駄な力が入りすぎている。
能力としては30パーセントくらいと評価する。
玲香の世界と新人の世界の大きさが違うからだ。
茂木滋は、まだ考えている。
そして、また口を開いた。
「違う解釈もできるようじゃ。
能力ウンヌンではないかもしれない。
それは、他と接する割合かもしれない。
接し方を示しているのかもしれぬ。
通常は5パーセント。
信頼度で50パーセント。
いずれにしても、相手に入り込まない割合じゃ」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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