水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・930」

2016-06-01 19:34:44 | Weblog



カルテ番号 や・6(68)

茂木滋は玲香の顔をまじまじと見た。
「柳さん、何か大きな変化があったようじゃな。
やはり、あの先生の影響か」
やはり茂木氏は鋭い、と玲香は思った。
「茂木社長、お蔭様で私変われました。
あの時持っていた悩みなど、全く消えてしまいました。
本当にありがとうございました」

茂木滋はまだ玲香の顔を見ている。
「ふ~む。不思議だ。
柳さん、ただ変わっただけじゃなさそうだ。
まるで、別な感じがする。
ワシ等も、それぞれ変わったが、それとは違う。
根本から変わったような・・・
少し、あの先生の匂いがするような変わり方だ」

玲香は、茂木氏の眼力の凄さに、怖いとさえ思えた。
院長は自分の事を、普通の人、欠陥品だと強調して言ったが・・・
やはり人間は深い。
普通の人は、とても深いものなのだ。
ただ、通常はそれを使いこなせないまま眠らせているだけなのだろう。
これからの行動や言葉、より注意が必要だと思った。

「茂木社長、それは褒め言葉として受け取っておきますわ。
でも、私、あの先生よりも社会的に適応能力は高いと思っています」
茂木滋は破顔した。
「はっはっは。それはそうじゃな。
あの先生は、社会的な生活能力は並以下じゃ。
なに、詳しい話などいらん。
人それぞれ、いろいろな理由があるものじゃ。
楽に変われたなら、それで充分。
今の柳さんの顔を見れば、ワシも満足じゃよ」

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)

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コメント
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