カルテ番号 ふ・5(19)
院長は静かに話を続けた。
「私はヨガの入り口を学びましたし、師匠の姿を観ていました。
そして、私は求道者として向いてないと気づきました。
ヨガ行者として生きるつもりがないのです。
藤川さんがヨガをもっと進めたいなら、私は不適格なのです」
藤川良恵は院長に訊ねた。
「先生は何故求道者として向いてないのですか?
僭越ですが、先生の態度は求道者に見えます」
院長は笑った。
「これは治療者としての態度ですよ。
求道者というのはマジメな人でないと向いてないのです。
私は、治療の一環として、患者さんに不マジメを推奨する立場なのです。
私自身が不マジメの実践者ですから、ヨガ行者の反対側なのです」
藤川良恵も微笑んだ。
「とてもそうは見えません。
先生は治療に対してとてもマジメだと思えます。
不マジメというのは方便なのでしょ?」
院長は言った。
「治療に対しては真剣ですが、マジメとは違います。
それに、本当に生き方として不マジメですよ。
これには絶対の自信があります」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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