カルテ番号 に・6(22)
西本功も見当がついたが黙って聞いていた。
「現代社会で暮らすには、お金が必要です。
例え自給自足でも必要です。
国民として登録されていますから、税金を含め何かと必要です。
まして、私のように借金をすると銀行が毎月自動的に取り立てます。
要は、私が必要分を稼げないというだらしない話ですが・・・」
西本功も言った。
「今、私の店がジリ貧ですので、その気持ちは解ります」
院長はますます恥ずかしそうになった。
「これは断捨離がきかないので、解決できません。
それで支払日が近づくと胃が痛み、胸が苦しくなり、時には頭痛まであります。
経営努力という氣が湧かないというか、その能力が極端に低いようです。
お金に関しては、どうしても縁がつながりません。
単にナマケモノといわれても仕方ありませんが・・・」
西本功は少し考えた。
「病というのは幅が広いのですね」
院長が言った。
「これが病といえるかどうか不明ですが、続けば病につながるでしょうね。
実に困ったものだ」
切実なのだろうが、そういう院長が困ったように見えない。
恥ずかしそうではあるが、苦しんでいるようにも見えない。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)