この時、父は施設に入っていた。
2年前に胃癌の手術をしていた。
全摘出ではないが、ほとんどを切った。
79歳の高齢だが、状態がいいので手術したらしい。
母には暴力夫であり、近所ともトラブルを起こす父だった。
家庭人としては不向きで、家族を養うという意識が無かった。
子供の頃、出稼ぎと称し、ほとんど帰らない父。
たまにいると、母を怒鳴り叩く音で朝目を覚ます悲惨な家庭。
やがて私は父を憎むようになった。
それが、立場が逆転し、私の方が強くなると憎しみは消えていった。
手術後、私と姉で交代で父の面倒をみた。
手術後は麻酔ボケがあり、家族もわからないようだった。
まさか私が父の排便後のお尻を拭くとは、思わなかったなぁ・・・
父が弱った老人になると、嫌だとも思わなかった。
その後は、痩せ型の父はより痩せてしまった。
軽い脳梗塞もあり、ロレツが回らない時もあった。
それでも復活したが、さすがに足がおぼつかなくなった。
母の状態も悪いし、一日中の面倒はとても出来ない。
そこで施設に入れたが、父は施設に乗り気だったのだ。
家庭内では決して家族と打ち解けて話す父ではなかった。
それが、施設では結構社交的だと知らされた。
楽しんでいるようなのだ。
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