個体の「命の量」には限界がある。
限界は仮の限界と本当の限界がある。
「命」は保護システムがあるのだ。
それは幾重かになっている。
仮の限界膜も幾重かになっている。
体が一度限界を知らせても、まだ先に行ける。
心が限界膜を破るからだ。
それは仮の限界膜だから破る事ができる。
膜は再び塞がるが、破られる都度薄くなる。
ある状況下で意図して破る場合もある。
スポーツなどで一つの段階を越える場合だ。
何度も破り、通常能力を広げる場合だ。
だが、容器が広がったわけではない。
だから能力が広がっても命は短くなる。
真の一流は限界膜を破るより器を広げる。
「やわらかさ」で体と心を広げる。
一流以下は無理に限界を進める。
一流とそれ以下は別な次元となる。
努力や根性で入れる世界じゃないのだ。
能力は「命の量」と直結している。
能力を伸ばすには「命の量」を増やす。
そこに気づく者は多い。
しかし限界膜を破って広げる者がほとんどだ。
根性がある者ほど陥りやすい罠だ。
努力と根性の世界だけなら難しくはない。
力の世界なら狭い世界だからだ。
力の世界では限界に簡単にぶち当たる。
そして苦しむ。
力で押そうとするからだ。
一流は力を温存する方法を見出す。
次の世界は根性で乗り切れる次元ではない。
その事に気づいている。
別な要素を使う。
その「やわらかさ」が一流の素質なのかもしれない。
強くなる為に練習をする人がいる。
それはそれでいい。
だが「やわらかさ」を掴むために練習する者もいる。
それが一流といわれる人だと思う。
一瞬で変わる「やわらかさ」
それを掴むために多くの時間を費やす場合もある。
僅かの日時で掴む場合もある。
だから一流は年齢でも経験でもない。
(本館は 「氣の空間・氣功療法院」