水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

余裕命・2

2005-08-06 19:54:47 | Weblog

個体の「命の量」には限界がある。
限界は仮の限界と本当の限界がある。
「命」は保護システムがあるのだ。
それは幾重かになっている。

仮の限界膜も幾重かになっている。
体が一度限界を知らせても、まだ先に行ける。
心が限界膜を破るからだ。
それは仮の限界膜だから破る事ができる。
膜は再び塞がるが、破られる都度薄くなる。

ある状況下で意図して破る場合もある。
スポーツなどで一つの段階を越える場合だ。
何度も破り、通常能力を広げる場合だ。
だが、容器が広がったわけではない。
だから能力が広がっても命は短くなる。

真の一流は限界膜を破るより器を広げる。
「やわらかさ」で体と心を広げる。
一流以下は無理に限界を進める。
一流とそれ以下は別な次元となる。
努力や根性で入れる世界じゃないのだ。

能力は「命の量」と直結している。
能力を伸ばすには「命の量」を増やす。
そこに気づく者は多い。
しかし限界膜を破って広げる者がほとんどだ。
根性がある者ほど陥りやすい罠だ。

努力と根性の世界だけなら難しくはない。
力の世界なら狭い世界だからだ。
力の世界では限界に簡単にぶち当たる。
そして苦しむ。
力で押そうとするからだ。

一流は力を温存する方法を見出す。
次の世界は根性で乗り切れる次元ではない。
その事に気づいている。
別な要素を使う。
その「やわらかさ」が一流の素質なのかもしれない。

強くなる為に練習をする人がいる。
それはそれでいい。
だが「やわらかさ」を掴むために練習する者もいる。
それが一流といわれる人だと思う。

一瞬で変わる「やわらかさ」
それを掴むために多くの時間を費やす場合もある。
僅かの日時で掴む場合もある。
だから一流は年齢でも経験でもない。


(本館は 「氣の空間・氣功療法院」
コメント
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