「ポリリンガル」とは、
「たくさん」という意味の「ポリ」と、
「言語」という意味の「リンガル」を組み合わせた
「たくさんの言語」という意味の造語である。
学院独特のカリキュラムの一つで、同時に三ヶ国語を学ぶ。
フランス語・イタリア語・スペイン語だ。
アルファベットはフェニキア文字に始まるラテン語を基礎にしている。
そういう意味では同じ言語だが、
この授業は、
言語中枢を活性化するための頭の体操である。
結構疲れる９０分だが、
学院生はそんな疲れをものともせずに、
新しい学問の世界を楽しんでいた。
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青少年犯罪が後をたたない。
どれも、考えられないような犯罪だ。
好奇心を遥かに超えている。
人間は教育されないと獣になる。
いや、獣以下になるかもしれない。
僕が利用している駐車場で、
７～８人の中学生がたむろしてタバコを吸っていた。
ここまでは好奇心かと、
説教程度で済まされる。
その後の残骸が酷い。
雑誌を燃やし、カップヌードルを食べ散らし、
至る所にタバコの吸殻を投げ散らかしている。
セメントの床は、汚物の色で染まっている。
ゴミ捨て場より酷い状況だ。
掃除とか後片付けなどという考えは全く存在しない。
しかし、外見はまじめそうな普通の子供たちだ。
何かが間違っている。
家庭は、学校は、社会は、
子供たちに何を教えているのだろう。
このままだと、日本に未来はない。
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せっかくの作品がだめになってしまうのではと思うほどの雨の中、
『砂の祭典』の前夜祭が行われた。
100名近くの関係者の労をねぎらう宴だ。
この雨で砂の城は崩壊しないのかの問いに、
カナダからのアーティスト、カレン・フラリック女史は、
何ら問題ないと自信たっぷりに答えてくれた。
牛乳と特殊な化合液体を混ぜたものをスプレーすることで、
コンクリートのような強さを維持できるらしい。
ちょっと長いかな？と思われる代表者や来賓の挨拶
乾杯の音頭にテーブルスピーチと、
やや退屈な社交辞令が続き、
ささやかな食事会、
こんなものかな？と思ったら、
元気溌剌のチアガールのパフォーマンス、
砂の祭典の特別ステージが始まった。
暗闇の中に、クレオパトラ・楊貴妃・篤姫と、
世界の美人たちの砂像が浮かび上がり、
砂の城に光が入った。
霧のように降り注ぐ雨が、
ファンタジーの世界を幻想的な魅惑に導いてくれた。
突然、花火が上がった。
空いっぱいのスパンコールだ。
魔法の花が暗闇に踊った。
素晴らしい演出だ。
明日から始まる砂の祭典のプロローグである。
最後の最後まで、通訳と作品製作アシスタントとして
全力で頑張ってくれた生徒諸君に祝杯！！
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