熱いのに熱いと思わない瞬間、
寒いのに寒いと思わない瞬間、
苦しいのに苦しいと思わない瞬間、
痛いのに痛いと思わない瞬間、
時を忘れる瞬間、
別れの悲しみを忘れる瞬間、
失恋を忘れる瞬間と、
人には、様々な苦しみをまったく感じない瞬間がある。
この瞬間をいかに自在に操れるか?
人間は、心によって支配されている。
言い換えれば、心の持ちよう一つで、
すべての苦悩から開放されることになる。
心の支配を束縛するものから解放された時、人は元気になる。
織田信長に焼き殺された恵林寺の禅師、
快川和尚の最後の言葉として、
「心頭を滅却すれば火もまた涼し(滅却心頭火自涼)」
という教えがある。
身を焼き焦がす炎も、熱いとか寒いとかを考えなければ
苦しむ程の問題ではないという教えである。
快川和尚が最後に唱えたこの教えは、
禅書として「無門関」とともに有名な
「碧巌録」第43則の「洞山無寒暑」の
朴筍鶴の詩の結尾の二句にある。
元気になる秘訣は、如何に心頭を滅却できるかである。
苦しみや、悩みから自分を解放できる方法は、
如何に心頭を滅却できるかである。
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