砂の祭典前夜祭

せっかくの作品がだめになってしまうのではと思うほどの雨の中、
『砂の祭典』の前夜祭が行われた。
100名近くの関係者の労をねぎらう宴だ。
この雨で砂の城は崩壊しないのかの問いに、
カナダからのアーティスト、カレン・フラリック女史は、
何ら問題ないと自信たっぷりに答えてくれた。
牛乳と特殊な化合液体を混ぜたものをスプレーすることで、
コンクリートのような強さを維持できるらしい。
ちょっと長いかな？と思われる代表者や来賓の挨拶
乾杯の音頭にテーブルスピーチと、
やや退屈な社交辞令が続き、
ささやかな食事会、
こんなものかな？と思ったら、



元気溌剌のチアガールのパフォーマンス、
砂の祭典の特別ステージが始まった。
暗闇の中に、クレオパトラ・楊貴妃・篤姫と、
世界の美人たちの砂像が浮かび上がり、



砂の城に光が入った。
霧のように降り注ぐ雨が、
ファンタジーの世界を幻想的な魅惑に導いてくれた。
突然、花火が上がった。
空いっぱいのスパンコールだ。
魔法の花が暗闇に踊った。
素晴らしい演出だ。
明日から始まる砂の祭典のプロローグである。
最後の最後まで、通訳と作品製作アシスタントとして
全力で頑張ってくれた生徒諸君に祝杯！！



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