桜の花が咲き
そして散っていく
菜の花が畑を真っ黄色に染め
新しい何かの訪れを告げている
移動の季節だ
卒業
入学
就職
転勤と
移動の季節だ
移りゆく世の中が見える季節だ
苦しみも悲しみも
喜びも幸せも
無情に移りゆく
何一つとして同じ姿を同じままに留めることはできない
ただひとつ
どんなに時が流れても
全てが千変万化に変わっても
希望だけは同じままに・・・
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巨大客船ダイヤモンド・プリンセス号が入港した
どれぐらい巨大かと言うと
鹿児島での一番大きなホテルは
城山観光ホテルで客室総数が３６５室である
ダイヤモンド・プリンセス号の客室総数は
そのほぼ４倍にあたる１３３７室もある
その内の９６０室は豪華なオーシャンビューの部屋で
７４８室には専用のバルコニーまである
殆どの部屋がスイート・ルームのようなものだ
レストランは７つあり
歓楽街の娯楽施設の殆どを持つ
巨大な動くテーマパークだ
そんな洋上のお城から
旅を楽しむ外国人が蟻のように降りてくる
一生でたった一回しか訪れないかもしれない
鹿児島の地に降りてくる
鹿児島を訪れて良かったと喜んでもらえるように
学院生は通訳のボランティアをかってでた
いつものことだが
学院生の通訳ぶりとホスピタリティーの対応は
通訳を超えて見事である
早朝から出港の夕方まで
一生懸命に笑顔を絶やすことはなかった
武士道の精神というか
日本人の品格というか
出てゆく船から手を振るゲストの面々は
感謝の思いを胸に
手をいっぱいに振っていた
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「国家の品格」という名著で一世を風靡された
藤原正彦先生の講話を拝聴した
教育において
日本の世界ランキングは４位か５位である
これでは日本は滅びる
１位でもダメだ
超一位にならねばダメだ
第二次世界大戦以前の世界には
独立国は７０数カ国しかなかった
有色人種は白人種の下で生きるのが当たり前とさえ思っていた
ところが
有色人種である日本が世界を相手に戦った
たった1つの島国が
世界を相手に戦った
日本はアジアの人々よ奮起せよと立ち上がった
負けはしたが
このメッセージは
歴史的に世界的に
もの凄いアピールとなった
終戦後
独立した国は１２０カ国を超え
１９６ケ国となった
アフリカの国々が立ち上がった
アジアの国々が立ち上がった
南米の国々が立ち上がった
日本が一流を超えて
超一流の国家であったからだ
日本という国が本来の日本として再生するには
世界の平和を願うなら
日本は超一流の国家にならなければいけない
超一流の国家を支えられるだけのエリートを育まなければいけない
超一流のエリートとは
目下の教育下で育つようなエリートではない
高い教養を持ち
人間力豊かで
まさかの時に自らを犠牲にして
国家や愛する人々を助けられる人物だ
２個も原爆を落とされ
廃墟となった日本が
ほんの数十年で世界の冠たる国家として復帰した
それでもまだまだ不十分だ
産業革命
IT革命
そして
必ず訪れるロボット革命
資源に恵まれない日本が
超一流の国家になるためには
ホンモノのエリートを育てる教育が必須となる
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台湾の宜蘭（ぎらん）
アメリカはカリフォルニアのサンタローザ
日本は山形県の庄内など
各国の代表のみなさんと
西郷さんの「敬天愛人」の偉業によるネットワークにより
素晴らしい国際会合を催すことができた
台湾の宜蘭は
西郷隆盛翁のご長男
西郷菊次郎庁長の偉大なる功績が輝く街
西郷さんとの関係の深さは不明だが
間違いなく西郷さんの心意気を受け継いだ
サンタローザはカリフォルニアでブドウ王と言われた
長澤鼎（ながさわかなえ）の威光の地
山形は西郷さんの人間愛に助けられた庄内藩の都鶴岡
時を超え
人から人に伝えられ
世界平和のネットワークとなり
この短い４日間のあっという間の短い間は
西郷南洲翁の神様のような光明を肌で感じた日々であった
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五十嵐家の泰久君と里菜さんは学院の卒業生だ
泰久君のニックネームはヤンシー
里菜さんのニックネームはエラである
お母さんは島の文化人で
郷土史に精通している
僕は
徳之島は祖父の生誕の地なのに
一度も訪れたことがない
今回は幸いにも
五十嵐家のみなさんという知人ができた
そんな理由で
島を訪問することにした
奄美を経由して二泊三日の旅である
五十嵐家のみなさんにはとてもお世話になった
こんなにも暖かく迎えてくださるのかと
感謝の極みであった
徳之島は不思議な島だ
黒ウサギもハブも
絶滅危惧種の動植物も
どの島よりも多く生息している
島の大地に立つと
頭の頂点から背筋を伝って
体験したことのないほどに強い霊気が流れ落ちた
遠い昔の誰かが何かを伝えるように
何回も何回も流れ落ちた
海・山・化石
カムイヤキが伝える
土に埋もれた大集落の気配
全てが日本の縮図のような島
どの島にも感じなかった時空を超えた霊気
懐かしさの霊気
母の懐に抱かれるような霊気
日本人の遺伝子が
至るところに眠っているような島
なぜ？日本人は？
そんな問への答えが
全てこの島にあるような
そんな神秘に満ちた魅了の島だった
岸のすぐ近くを
大きなクジラが
日向ぼっこをするように泳いでいた
五十嵐家のみなさんの心からの歓待も相まって
また帰ってきたい島
徳之島はそんな島となった
五十嵐家のみなさん
尊々我無！！ありがとうございました！！
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