KONA WIND-南の風- iBS学院長・南 徹ブログ

アメリカ人に英語を教えていた日本人が外語学院を作った。その学院長が、日本を、世界を斬るブログ!!

惻隠(そくいん)の情

2006-01-31 13:34:52 | インポート

Dsc00011 孟子の言葉に「無惻隠之心也」という下りがある。「思いやり」とか「哀れみ」を教えているメッセージであるが、日本人は武士道の中で、さらに深く、哲学的に、日本人的に、この言葉を伝えてきた。日本人の遺伝子とも言える心の形として伝えてきた。四季折々の風の囁き、小川のせせらぎ、虫の声、山を赤く染める紅葉、人知れず路傍に咲く野菊の可憐さ、夕焼けに涙する心など、挙げれば限りがないほどに、自然と共にあった日本人。「なぜ?」という疑問を持つことなく、ただひたすらに、弱きを守る心、卑怯な行動を憎む心、親孝行など、全てが惻隠(そくいん)の情から生まれた日本人の心であった。戦後、なぜこの心が多くの日本民族から消え去ってしまったのか?数十年前に、インド生まれのアメリカの経済学者ラビ・バトラが、資本主義社会の崩壊を予言した。共産主義社会の崩壊も予言して、ベルリンの壁が崩れたことでも有名な学者だ。この学者の予言通り、遅かれ早かれ、惻隠の情が消えてしまった資本主義社会は崩壊するだろう。 僕ら日本人は、崩壊を免れるために、遺伝子として眠っている日本人の心、惻隠の情を目覚めさせる努力を怠ってはいけない。


夜行性

2006-01-26 15:53:25 | インポート

Dsc02504

夜行性、英語ではnocturnal と言う。昼間に活動するのが自然である動物が、夜遅くまで起きて寝不足になると、老化現象が促進する。5年で10年ぐらい年を取る。20歳で30歳ぐらいになり、さらに悪化して、30歳では、50歳くらいの肌になる。ところが、資本主義社会は、文明社会は、この老化促進に大いに貢献している。いろんな制約で昼間に遊べなくなった若者たちは、夜に活動できるように、様々な形でお膳立てをしてくれる。これらの全てが、欲に眩んだ大人社会の利益追求の目論見であることを若者は知らない。若者たちよ、騙されてはいけない。もっと昼間に、青春を謳歌しよう。学問を楽しみ、大いに遊び、有意義な仕事を手にしよう。メイクでいくら誤魔化しても、中身が正常でないと、老化を免れることはできない。一生のうちで、何よりも大切なものは、輝く太陽のもとの美しい青春の思い出だ。夜行性からの脱却だ。


School of Motivation

2006-01-24 14:31:41 | インポート

Dsc02539 「あなたの学校とはどんな学校ですか?」と尋ねられた。IBS外語学院は、スクール・オブ・モーティベーションだと応えた。大学に入学する前に、社会に出る前に、専門職に着く前に、海外の大学に留学する前に、全ての物事を始める前の第一歩として、そして、やがて、人生につまずいた時も、やり直しが可能になるように、とにもかくにも、生きる力を学ぶ学院である。どんな逆境におかれても、人間関係に苦しむことなく、失敗を恐れることなく、学問を楽しみ、自分の力で生き抜いていく力を学ぶ学校であると応えた。「やる気を起こさせるための動機付けをする学校」と応えた。アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、フランス、デンマーク、イタリア、スペイン、中国、韓国、そして日本と、様々な国々からの講師がいる。異文化の中から、いろんな視点から、よくよく自分を分析してみると、案外、つまらないことで悩んでいることが多い。ニートも、フリーターも、大学で遊びに明け暮れている学生も、職場で不平をこぼしている人々も、こんな学校があったらいいのにと、心のどこかで思っているはずだ。IBS外語学院は、そんな願いを込めて創設された学院だ。School of MotivationこれがIBS外語学院そのものである。

P.S:学院には、昼間部と夜間部があるが、夜間部は、外国語会話習得を中心とした、語学専修の部門で、昼間部の全日制とは異なる。上記で述べたのは、昼間部の全日制のカリキュラムである。


選挙する覚悟、選挙できる資格

2006-01-23 11:24:14 | インポート

何回か前の僕のブログに、教育界のリーダーは選挙で選ぶべきと明記したが、選挙をしても間違ったリーダーが選ばれるかもしれないという不安が過ぎる。今回のある町の市長選挙で、僕の知人が落選した。残念無念で大ショックだ。落選の理由はいろいろあるのだろうが、人が人を選ぶ時は、それ相当の覚悟が要求される。果たして、選んだ市民は、それ相当の覚悟を持って選んだのだろうか。しがらみ、目先の利益、知名度、経歴、なんとなくと、そんな無責任な気持ちではなかったか。頑固一徹で正義を全うしようとする人間には、なかなか分が悪いのが通常の選挙の実態だ。負け犬の遠吠えではない。我々は、もっと真剣に、施策、施行と社会のあり方を学問する必要がある。


生命科学

2006-01-21 13:41:30 | インポート

Dsc02399 Medical Tribune という医学界の新聞紙上に、高等教育の必修教科に「生命科学」設定をという記事があった。生物は理系だが、理系の学生ですら、生物を選択する学生が少ない。高校時代に生物を選択しないで、医者になっている学生がいると言うから驚きだ。文系とか理系とか関係なく、生物を学ぶことは必修教養だ。命の尊さや、自然界の常識を学んでいないから、人間はとんでもない行動をする。人は何のために学問をするのか。お金を手にするためだけの学問が栄華を極めている間は、人間社会の崩壊は加速度的に進んでいくだろう。僕は、誰が何と言おうと、頑として、25年間続けてきた講座、Natural Science (動植物や、自然界に関する授業)を教え続けるつもりだ。