KONA WIND-南の風- iBS学院長・南 徹ブログ

アメリカ人に英語を教えていた日本人が外語学院を作った。その学院長が、日本を、世界を斬るブログ!!

武士道の講義

2008-05-15 15:26:25 | インポート


Dsc05401

神道・仏教・儒教の習合的考え方の集大成が
武士道の理念として完成した。
武士道は、日本人の遺伝子に、
しっかりと宿っている倫理の規範である。

「日本の象徴である桜花にまさるとも劣らない、
日本の土壌に固有の華である。
今なお、私たちの心の中にあって、
道徳的雰囲気の薫りを放ち、・・・
私たちをひきつけてやまない・・・・・・。」

新渡戸稲造先生の武士道に関して
講義を受けた経験があるか否かの問いで、
学生の答えは、100%、否であった。
「葉隠」という書物を読んだことがあるかの問いも否であった。
「葉隠」は、今から270年ほど前に、
佐賀藩氏山本神右衛門常朝の物語を
同じ佐賀藩士の田代又左衛門陣基(つらもと)が筆録編集した
武士としての在り方、心構えを説いた貴重な文献である。
キリスト教徒であり、パウロという洗礼名を持つ新渡戸先生が
なぜ、武士道を書くことになったのか?
「学校で宗教を一切教えない日本では、
倫理をどうして学んでいるのか?」
とベルギーの碩学、ラヴレー教授に問われた時のやり取りが、
武士道執筆のきっかけとなった。
武士道が日本人の道徳の規範になっていたからである。
戦後、日本の子供たちは、武士道はもとより、
倫理の規範となる教えは、
学校教育の中から消えてしまった。
今の日本の子供たちの心の教育は、
どこで、誰が、どのように教えているのだろう。
明確な答えはどこにもない。



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