昨日、名古屋市美術館で開催中の「ダリ展」を観に行って来ました。
ダリはシュールレアリスムの画家としてあまりにも有名ですね。
ワタクシは若い頃、シュールの持つあの不安感にたまらない魅力を感じて美術館へ足を運ぶようになりました。近代美術館ばかり渡り歩いていた時期もありましたが、身になっているかどうかというとそんなことは無いわけで…。
今でも美術館へ行くのにさして知識はなく、あくまでその高揚感を楽しみに行くタイプなんです。
最近はシュールの持つパワーに圧倒されるようになったため(ぜったい、トシのせいだ…)、ダリの絵に対峙するのも久しぶりでした。
解説を聞きながらじっくりと絵を鑑賞するつもりでしたが、今回は「ダリ」という人物の生涯における作品を多岐にわたって紹介していて、絵画だけを掘り下げている展覧会ではありませんでした。
もちろん絵画は楽しんできましたが、絵画を観た自分の中に発見がひとつ。
これ、年のせいなのか解説聞いてたせいなのか、それともそういう絵画が出展されてなかったせいかは分かりませんが、ダリの絵を見ても以前のように漠然とした不安に駆られたり、どこかへ逃げ出したくなるような衝動に駆られることはありませんでした。
学生の時はあんなにダイレクトな衝撃があったのに、だんだんと衝撃よりも感心や興味の方が強くなってきてる事に気づいたんです。
これって、それだけ精神的に落ち着いたってことなんでしょうか。それとも鈍くなってるってこと?
今でもイマジネーションの広がる作品には違いないのですが、妙に共感できる部分があったことに自分で驚いてしまいました。
さて、展覧会自体は色んな趣向が凝らしてある楽しいものです。
ダリの手がけたのは絵画だけではありません。
万博の企画、オブジェ、挿絵、書、広告、家具、舞台衣装、そして香水ビン…。とにかくありとあらゆる場面で、その才能を発揮したのです。
万博準備当時の写真を紹介してるコーナーがあったのですが、いやぁ、若い頃のダリは男前でした。ま、普段紹介されてる写真見ても男前ですけどね、あのサリーちゃんのパパみたいな口ひげさえなければ(笑)。
そんなダリの生誕100年を記念してスペインのガラ=サルバドール・ダリ財団およびアメリカのサルバドール・ダリ美術館の全面的な協力のもとに開催されています。
おそらくスタッフも、プリジェクトチームで動いてる方たちなのでしょう。名古屋市美術館にしては珍しい展示室の使い方をしていました。
テーマごとにフロアを区切り、ある室は万博のデザインを模して傘がぶら下がっていたり、ある室は真っ赤に塗りつぶされていたり、ある室はダリの書「非合理な征服」の草稿を拡大して壁にしたり、と、一瞥してその変化が顕れる構成になっていました。
それと、ミュージアムショップの品揃えがすごかった(笑)。
お馴染みのカードやレプリカのほかに、溶ける時計がモチーフのキーホルダーや松葉杖モチーフのペンダント、ダリの顔をした指人形など、普段の展覧会じゃ見かけないようなオリジナルグッズがあふれかえっていました。あれもやっぱり輸入モノなんだろうなぁ。
とにかく、美術ファンでなくても充分に楽しめる構成になっていました。
7月11日まで開催してますので、興味のある方はぜひ足を運んで下さいませ。
ダリはシュールレアリスムの画家としてあまりにも有名ですね。
ワタクシは若い頃、シュールの持つあの不安感にたまらない魅力を感じて美術館へ足を運ぶようになりました。近代美術館ばかり渡り歩いていた時期もありましたが、身になっているかどうかというとそんなことは無いわけで…。
今でも美術館へ行くのにさして知識はなく、あくまでその高揚感を楽しみに行くタイプなんです。
最近はシュールの持つパワーに圧倒されるようになったため(ぜったい、トシのせいだ…)、ダリの絵に対峙するのも久しぶりでした。
解説を聞きながらじっくりと絵を鑑賞するつもりでしたが、今回は「ダリ」という人物の生涯における作品を多岐にわたって紹介していて、絵画だけを掘り下げている展覧会ではありませんでした。
もちろん絵画は楽しんできましたが、絵画を観た自分の中に発見がひとつ。
これ、年のせいなのか解説聞いてたせいなのか、それともそういう絵画が出展されてなかったせいかは分かりませんが、ダリの絵を見ても以前のように漠然とした不安に駆られたり、どこかへ逃げ出したくなるような衝動に駆られることはありませんでした。
学生の時はあんなにダイレクトな衝撃があったのに、だんだんと衝撃よりも感心や興味の方が強くなってきてる事に気づいたんです。
これって、それだけ精神的に落ち着いたってことなんでしょうか。それとも鈍くなってるってこと?
今でもイマジネーションの広がる作品には違いないのですが、妙に共感できる部分があったことに自分で驚いてしまいました。
さて、展覧会自体は色んな趣向が凝らしてある楽しいものです。
ダリの手がけたのは絵画だけではありません。
万博の企画、オブジェ、挿絵、書、広告、家具、舞台衣装、そして香水ビン…。とにかくありとあらゆる場面で、その才能を発揮したのです。
万博準備当時の写真を紹介してるコーナーがあったのですが、いやぁ、若い頃のダリは男前でした。ま、普段紹介されてる写真見ても男前ですけどね、あのサリーちゃんのパパみたいな口ひげさえなければ(笑)。
そんなダリの生誕100年を記念してスペインのガラ=サルバドール・ダリ財団およびアメリカのサルバドール・ダリ美術館の全面的な協力のもとに開催されています。
おそらくスタッフも、プリジェクトチームで動いてる方たちなのでしょう。名古屋市美術館にしては珍しい展示室の使い方をしていました。
テーマごとにフロアを区切り、ある室は万博のデザインを模して傘がぶら下がっていたり、ある室は真っ赤に塗りつぶされていたり、ある室はダリの書「非合理な征服」の草稿を拡大して壁にしたり、と、一瞥してその変化が顕れる構成になっていました。
それと、ミュージアムショップの品揃えがすごかった(笑)。
お馴染みのカードやレプリカのほかに、溶ける時計がモチーフのキーホルダーや松葉杖モチーフのペンダント、ダリの顔をした指人形など、普段の展覧会じゃ見かけないようなオリジナルグッズがあふれかえっていました。あれもやっぱり輸入モノなんだろうなぁ。
とにかく、美術ファンでなくても充分に楽しめる構成になっていました。
7月11日まで開催してますので、興味のある方はぜひ足を運んで下さいませ。
ワタクシはチーズくまさんのレストランめぐりがうらやましいですよ~。
レストランなんて行く度に新しい発見がありますよね。
ダリは商業的にも活躍したので、色んなグッズが出来ますね。
とりあえず王道は香水かしら?
官能的とも思えるボトルとは裏腹なやさしい香りだと思うのです~。
相変わらず、美術館、博物館めぐりをされてますね。
私は芸術鑑賞よりも「食い気」一本なので、なかなか関心が向かないのですが…。
この齢になって、あらためて出向くと、印象が変わるものなのですね。
ぜひ、機会を作って観にいきたいなと思いました。
ダリの作品だと、面白いグッズができそうですね。
「コフ」って付くと思ったらやっぱりロシア人なのですね~(笑)。「コフ」とか「チョフ」とか「シカ」が付いたら大抵ロシア人…。
カフカみたいな感じの作品を書くのでしょうか。
どこかであらすじ探してみまーす。
年の話じゃないですが、も、海外の長編文学読むのとかが面倒になってきて。かれこれ15年はご無沙汰してます。
ミュージアムショップ、大好きなんです。
どちらかと言うと、美術館より博物館のお土産のほうが楽しかったりしませんか?鉱石の標本とかワクワクしちゃいます。
でもですね、先ほどまた失敗してしまいました。
残念です。。。
気を長くして、いつか投稿できると信じてます。
どーしてもって時のために非常口として3号さん窓口使わせていただけると助かります。
お友達リンクありがとうございます!光栄です!
これからもご指導くださいませ~。
ダリとかは興味なかったけど、
私はカフカやナボコフとかを好んで読んだりしてました。
小難しいことを言ってみたかっただけなのかも(笑)。
あの時代の感性も捨てがたいけど、
年齢を経て(爆)、それでいて残った感覚は本物なのかなって思う^^
美術館や博物館のお土産ってすごいよね!
けっこうなお値段のものもあって、
近くだったら時々覗きたいなぁって思ったりするわ。
例のコメントできない件、3月ぐらいからニフティがコメントスパム規制を
厳しくしてから頻発しているようです。
海外からはまずダメ、あげくは自分のココログブログ
にコメントできない人までいるとか。
効果あるかどうか不明ですが、スパムかどうかをココログ側が判断して
規制をかけるっていうカラムがデフォルトONになっていたので、外してみました。
お手すきのときにテスト入力してみてください。後で消しますから(笑
それから、たいへん遅れましたがお友達リンクさせていただきました(_ _)
いい感じに枯れて来たわけよ。
ええやろ~、ご同類。(ドイツ表現主義は好みじゃないが。暗い。)
美術館三昧ってほどは行って無いと思うんだけど…。
このところ、シロウタに誘われたのばっかりだっただけじゃん!
そういや、ボストン美術館のチケットがあるんだった~!また来月、予定立てましょう。
いい言葉をありがとうございます。
そうですね、自分なりに「歴史」があるのかもしれません。若い頃とは違うものの見え方を出来るようになったのは確かですから。
そうやって素直に思える自分になっていることが、今は嬉しいです。そう悪いトシのとり方してないんだろうと思いたい(笑)。
そして、明らかにアウトプットの方が多いです>自分
そうそう、若冲の名を知らなかった私は「とりぱん」で絵を見て心当たり、earthさんのトコにめっちゃコメントしたかったんですが、やはり未だに投稿はダメなまま…。今日ものだめ&もやしもんネタに食いついたのですが、語れずじまいです。
もやしもん、6巻までの予定なんて!
あの本、チェックさせていただきやす。。。
ワタクシは天井の高さは気にならないけど、あの階段がどうもダメで!展示室が逆光になるのだけは許せないのよ~。
でも今回の展示は、その光をふさぐように展示してあったので「これは分かっててやってるよね…」と感心したのでした。
ダリ、見たこと無い?
代表作じゃないから印象に残って無いだけかもよ。
シュールは中学校の美術の教科書を見たときから、胸がざわざわしたのでした。
一番のインパクトはデ=キリコだったけどね。
たしかに、美術の趣味って変わりますよね。
i-boshiさんもいい感じに枯れてきたとか?(笑)
わたしはシュールにはそれほどハマったことはないけど、かわりにドイツ表現主義に惹かれた頃があった。でも、いまは表現主義はちょっとヘビーかなって思う。わたしも枯れました(笑)
かわりに日本画なんかは30歳過ぎてから結構好きになった。絵巻物などは、わからないままにじっと見てしまう。徳川美術館に行ったとき、i-boshiさんも熱心に見てたよね!
それから、展覧会は最近は企画勝負だよね。前は借りてきた絵をずらっと並べるだけだったのが、いまじゃ学芸員さんがいろいろがんばって創意工夫を凝らしている。商業主義とのタイアップも嫌味がなくて、想像以上におもしろかったりすることがある。
美術館は、ほんと、楽しいよね~。また一緒に行きましょう♪
自分の中にゆるぎないものというか自分の「歴史」が
ちゃんと蓄積されてきている人生を歩んできた証拠だとおもいますよ。
「知らないもの」が減った、ということもあるでしょうけど。
十代のころ、「人間の脳は25歳まではインプット、その後は
それまでにインプットしたものを使ってアウトプットするほうが得意」
という説を読み、そのときは単にへぇ、と思っただけでしたが
30過ぎたら読んだ本の内容が頭にはいりにくくなってきたのを実感して愕然としました。
でもまだまだこれからインプットしてやるぞ~!(笑
それほど逃げたくなるほどの迫力があるんですね!
でも、落ち着いて見れるようになったのは、年をとったせいというのは、ありかもしれないですね。あとは慣れた?どんなに良い物でも初めてより回数を重ねる方がというのはありますよね。
でも、i-boshiさんの興味を益々かきたてたということは、やはりダリの素晴らしさなんでしょうかね!
それにしても、身長が低い私は、名古屋市美術館は天井が低くて、絵が見づらくて、あまり良い印象はないのですが、今回は展示に創意工夫があるなら、良い展覧会だと感じる人も多そうですね。