アバウトなつぶやき

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再発見!ニッポンの立体展

2017年02月08日 | かんしょう
1月のことになってしまいましたが、シロウタと三重県立美術館で開催中の「再発見!ニッポンの立体展」を観に行ってきました。



土偶から始まり、仏像、人形、フィギュア他いろんな立体物を展示しています。



明治時代に西洋の芸術思想が日本に伝わるまでの日本の造形物は芸術といえるのか?という視点の展覧会のため、生活と密着した展示物がほとんどです。
土偶や仏像などは宗教的な意味合いが強いので生活感はさほど感じないけれど、招き猫やペコちゃん人形を芸術と呼ぶのは私にとって難しい分野。
でも、浮世絵や土産店で売られている工芸品の中には感嘆するほどの斬新さ、デザイン性、技術の高さを備えているものは多く、芸術で無いとは決して言えない。
そう考えると招き猫やペコちゃん人形もデザイン性が高いという点ではあながち芸術と呼べなくも無いのです。
希少であることに価値が付加されて「芸術品」となった大衆作品は多いわけで、芸術とはいったいなんだろう?という謎は深まるばかり。
結果として芸術は思想という結論に行き着くわけで、、、 なんにせよ、自分の好きなものを好きであると言えることが人生の幸せにつながるわけですよ。
決して珍しい「希少価値」のある作品は多くありませんが、芸術について考えさせられる展覧会でした。


閑話休題。展示物の出展に静岡市芹沢銈介美術館蔵のものがたくさんありました。
芹沢銈介ってどんな好事家かと思ったら、染色家の方だったんですね。美術館は氏の作品と収集物の両面からの展示をしているようです。
そして、美術館の所在地は登呂。土偶や埴輪が似合いそう(笑)

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