アバウトなつぶやき

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まずはご報告

2013年12月07日 | せいかつ
 ご無沙汰です、8ヶ月ぶりとなりました。まずはその間のご報告を…。

 4月に義母が脳梗塞で倒れました。前日夕方、前兆として仕事中に握っていた道具を落としたと言います。掴もうと思っても掴めなかったとか。
 翌日、右半身に異常を感じ、言葉も呂律が回らない状態になったため脳梗塞を疑って救急車を要請、そのままに入院になりました。


 集中治療室に入った時には右上半身の自由は利かなくなっていました。医師からは「この状態で麻痺の進行がおさまるかどうかは様子を見ないと何とも言えない」と言われました。
 入院直後はどんどん悪くなっていくように見えましたが、2~3日すると状態がおさまってきたため神経内科の病棟に移動、その2日後にはリハビリが始まりました。
 リハビリの開始は早ければ早いほど良いそうですね。そして本人の気力が何よりも大事。
 義母は絶対に治すという強い意志でリハビリに取り組んでいたように思います。

 入院中、治療と平行して脳梗塞の原因特定のための検査を続けているうちに婦人系の異常が見つかりました。ここで婦人科に転科です。
 検査により開腹手術が必要と判断、腫瘍を切除したところ細胞診の結果は卵巣癌でした。



 通常、脳梗塞は血管が細くなったり血圧が高くなったり、と詰まりやすくなる事が原因の場合が多いそうですが、今回の義母の場合は腫瘍により血液に異常が発生し血塊が脳で詰まってしまったという診断でした。

 さて、卵巣癌の手術の方は大きな手術となりまして、子宮・卵巣・卵管、そしてその周囲の大網という洗面器2杯分ほどの臓器を切除しました。
 目に見える腫瘍は全て切除したものの、目に見えない部分に病巣があるかもしれないとのことで、手術後3週間ほどで一旦退院。入院期間は約50日でした。
 そしてその後、「目に見えない病巣を退治する」という目的の抗がん剤治療が始まりました。

 この抗がん剤治療が半年かかりました。

 週一回の投与(点滴)で1週目は2種類、2週目・3週目は1種類、4週目は休み。
 以上4週を1クールとして、計6クール(23週)で終了です。

 卵巣癌の治療はカルボプラチンとパクリタキセルという2種類の抗がん剤を併用することがベーシックな治療法です。
 抗がん剤の副作用は、様々。吐き気、倦怠感、痺れ、便秘、下痢、味覚障害、、、その他色々ですが、この種の薬で女性に顕著なのは脱毛です。
 義母は色んな自覚症状はありましたが、幸い吐き気止めが良く効いて吐き気だけはほとんどありませんでした。この「吐き気がない」というのは最近の抗がん剤治療でもっとも進んだ部分だという説明を聞いていましたが、本当に素晴らしい成果だと感じました。
 吐き気があると治療は進まないし、本人も治療がすごく辛いものとなります。
 義母は2回治療を休んだだけで済み、治療を先月終えました。

 治療後、PETがん検診という癌があるとその部分が染まって見えるという検査で癌の有無を判断。
 そしてその結果が出たのが先月末。

 おかげさまで、義母の体から癌の転移は発見されませんでした! 

 今後は毎月の検査で様子を見ていくことになります。
 まだ体に痺れを感じるそうだし味覚も衰えたままですが、転移が発見されなかった安心感はかなりのものだったようです。ちなみ発毛は今後に期待ですが、これは必ず再開するそうなので時間が解決してくれるでしょう。



 リハビリの方はと言いますと、抗がん剤の治療中も週2回のペースで通い続けていました。もちろん、車の運転はできないので私が仕事を休んでの送迎です。
 当初は右上半身がほとんど機能しなかったのですが、義母の気力は理学療法士からお褒めの言葉を頂くほどだったため、かなりの回復を見せました。
 もちろん発病前と同じとはいかないのですが右手の握力は15kgまで取り戻し、抗がん剤治療の終了とともにリハビリの通院も卒業ということになりました。婦人科への通院の際にリハビリルームでトレーニングはありますが、もう車の運転も大丈夫でしょうという許可もおりました。


 そして今日、義母は軽自動車を購入することを決めました。
 どうやら来年には義母も自由に行動できる日々を取り戻すことができそうです。

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 うちの状況はこんな感じなのですが、今回の事で初めて知ったことがいくつかありました。

 とくに卵巣癌のこと。

 卵巣というのは痛みを感じない臓器なんだそうです。そのため卵巣癌が発見されるのはかなりステージが進んでからのことが多く、silent disease (静かな病気)と言われているとか。
 専門的なことは言えないので簡単に端折って言いますが、現在、癌というのは一部を除いて遺伝とは関係ないと言われているそうです。
 しかしその「一部を除いて」の一部というのがある種の胃ガンと乳ガン・卵巣ガンなのだそうです。
 乳ガンについてはアンジェリーナ・ジョリーで話題になったのでご存じでは。
 乳ガンと卵巣ガンの関係は密接で、同じ遺伝子が関係するようですから、両親と姉を乳ガンで亡くしている義母はかなりリスクが高かったと言えます(男性の乳ガンはとても珍しい)。
 そういう意味では、今後主人や息子も気にしていかなければ、と思います。もっとも今の日本人の死亡原因のトップはガンですので、自分も含めて遺伝に限ったことではないのは言うまでもありません。

 あと、衝撃的だったのは抗がん剤の説明でした。
 副作用があることは承知していましたし、いろんな種類があるのは想像に難くありませんでした。
 しかし、今回使用する薬の原料を知ってびっくり。
 カルボプラチンはプラチナが使われてると聞いて「そりゃ高価なわけだ」と驚き、パクリタキセルは植物のイチイから採れる成分が「殺虫剤にも含まれる成分なんです。虫も倒すしガン細胞も倒すんです」と聞き、これまた驚きました。
 誤解を恐れずに言えば殺虫剤を点滴で体に入れるような行為なわけですよね、つまり。
 そりゃぁ副作用があって当然だわ。。。と妙に納得してしまいました。

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 ただでさえ更新が滞り気味だったところに、長い間ブログから離れたのですっかり発信する気持ちが衰えてしまいました。

 スマホを使ってFacebookなどでぼそぼそとつぶやいたりもするのですが、どうやら私はタイムラインというのが苦手なような気がします。
 友人が発信する情報を読み物として眺めるのは楽しいです。でも眺めてる感じなので「いいね」は時々するだけでゴメンナサイ。
 そして自分の発信するたいしたことない情報がお友達のタイムラインに割り込んでってゴメンナサイ。
 スピード感もないのでTwitterはまったく開いておりません、ゴメンナサイ。

 でもね、ブログは備忘録として使えるし、チェックしてくれた人しか読まないわけですよ。時々は私の記事を検索でヒットしてくれる人も居るようなのでブログはいいかな、って思います。独り言は多いタイプなので、ブログぐらいは残しておきたい。

 先日久しぶりに美術館へ足を運んだので、ブログに記事書こう♪って思ってます。
 少しは義母との闘病前の生活に戻していきたいな、と思う今日この頃なのでありました。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
わかる! (はいぱーるー)
2013-12-08 01:14:41
とりあえず、義母さんの調子は驚異的に快復してきて良かったね。
ブログやタイムラインに対する感じ方、まさにいーぼしらしくて妙に納得^_^
いいと思うよ、それで。
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★はいぱ氏 (いーぼし)
2013-12-08 01:36:16
わかってくれて、ありがとぉ~!
時々しか「いいね」しないので色んな人に申し訳ないと思いつつ、カップヌードルのCMのセリフに笑ってしまうの。
似た感覚の人いるよね、やっぱり^m^
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