アバウトなつぶやき

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俺たちの国芳わたしの国貞展

2016年10月04日 | かんしょう
先月の半ば、まっちゃんのダンス発表会が名古屋の金山であったので、名古屋ボストン美術館に寄って「俺たちの国芳 わたしの国貞」展を観てきました。


この展覧会は会期が長い!
浮世絵は気楽に見れる分野なのでふらっと行くのにイイです。…とはいえ、美術館にふらっと入る人が多かったら名古屋ボストン美術館が2018年度で閉鎖なんて話は出なかったんだろうけど。


国芳・国貞はフルネームだと「歌川国芳」と「歌川国貞」。二人とも歌川門派です。
歌川っていうと歌川広重が有名で葛飾北斎と比較されがちだけど、この展覧会は歌川豊国の兄弟弟子の二人を比較。
武者絵の国芳と美人画の国貞ということで、「俺たち」「わたし」のタイトルになってます。

紹介の仕方がとても上手く、キャプションにカタカナ表記のルビが入っています。
「大衆文化」はポップカルチャー、「髑髏」はスカル、「畏怖大海原」はホラー・オブ・ウォーター、「当世艶姿考」はアデモード・スタイル。「英雄」=ヒーロー、「役者」=スター、「美人」=モデル、、、と徹底して現代風に言い換えていて「初心者(ビギナー)」から「通(ファン)」まで楽しめるように工夫されています。
この時代、ヨーロッパで熱狂的に愛されたのが当然ともいえる、美しい浮世絵が並んでいます。
下絵が素晴らしいのはもちろんですが、こんな細かいのが木彫版画なんだから職人ってホントすごい。
写真や印刷ではわからない空摺り(エンボス加工)とかも華やかさを際立たせているので、頒布物だから図録もイイんだけどやっぱり本物を見てほしいな。

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