goo blog サービス終了のお知らせ 

事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

うまい店ピンポイント 2022年夏休み ラーメン哲冷やし味噌篇

2022-08-07 | 食・レシピ

新月篇はこちら

「夏休みPayPay祭り第2弾は哲……え、また哲ですか伍長」

「銀行の駐車場でタバコを吸いながら、今日は目の前の丸亀でいいかと思ったけど、いやいやPayPayが!と」

「伍長の場合、SNSで人間性があらわになるたびに……」

「なにか文句でも?」

……職場からチャリで行ける店には必然的に数多く通うことになる。年中無休だし、助かるなあ。

ラーメンを頼むと、ライスは無料。しかしすっかり少食になっているわたしは常に断っているのでした。

なんと新庄の「アーヴェ」篇につづく。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「おかしの家」(2015 TBS)

2022-08-06 | テレビ番組

重版出来!」のオダギリジョーが主演で(というかこのドラマの場合は「深夜食堂」の方に近いが)。共演が「火の魚」の尾野真千子と「うちのホンカン」の八千草薫。演出が「夜空はいつでも最高密度の青色だ」「ぼくたちの家族」の石井裕也とくれば、どんなドラマだか想像がつく。そしてその想像以上に“そんな”作品でした。加えてテーマソングがRCサクセションなんだよ(笑)。

昔からある駄菓子屋「さくらや」。売り上げは月に4万円ほど。もちろんそれではやっていけないので経営者の太郎(オダギリジョー)は、工事現場などでバイトをしながらその店をつづけている。父と母を失った太郎にさみしい思いをさせないために、亡くなった祖父が始めた駄菓子屋だからこそ。祖母(八千草薫)もその気持ちは理解しているが……

駄菓子屋の裏庭では、太郎の友人である勝地涼嶋田久作、前野朋哉がうだうだと時間をつぶしている。ある人たちにとっては眉をひそめるような光景かもしれないが、ある人たちにとってはユートピアだろう。

そこへ太郎の同級生だったシングルマザーの礼子(尾野真千子)が登場。太郎のことが好きで好きでたまらないのに、煮え切らない太郎にいらつく。

登場人物みんなが、いつまでもこうやっていたいと思っているし、そんなわけにもいかないのを理解している。そしていつか“ちゃんとする”ことで失うものがあることも重々承知しているのだ。

深夜ドラマなのにゲストも藤原竜也や成海璃子など豪華なことだ。

「今ごろ見てるの?」

すでにDVDで視聴済みの妻にバカにされてしまいました。いいドラマでした。ぜひ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

うまい店ピンポイント 2022年夏休み 新月

2022-08-04 | 食・レシピ

海鮮丼やとびしま篇はこちら

「夏休みラーメン祭開始ぃ!」

「伍長、やるんだとは思ってましたが、PayPayもあってこんな人気店の新月にどうして」

「午後2時に行きました。ラス前の客でした」

忙しいのと、銀行は微妙な時間に昼休みをとることになったのでこういう仕儀に。

いつもは混んでて食べられない新月になんとか。ほんとになんとかなるもんだ。この店はしかしいっぱいおばさんたちが勤めているんだねえ。みんな仲がよさそう。いいことです。

ラーメン哲の冷やし味噌篇につづく

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レベル5

2022-08-03 | ニュース

【LIVE】山形県に大雨特別警報【レベル5相当】発表(2022年8月3日)

新庄にお出かけ。クミアイの研修会。
んで、帰っておつまみを買いに地元のスーパーへ。

知り合いに会う。
「いま新庄から帰ってきたんだ」
「あんた大丈夫だったの?」

うちに帰ったら妻が
「ねえ大丈夫だったの?」

何の話かと思ったら豪雨。置賜がえらいことになっている。
娘が米沢に住んでいるのであたふた。

「こんな雨初めて!」

なんとかなってはいるみたい。

動くな、という選択肢が示されたのは正解だと思う。

明日からの最上川下流域も危ない。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

怒濤の中山七里「秋山善吉工務店」中山七里著 光文社文庫

2022-08-02 | ミステリ

「さよならドビュッシー」はこちら

著者のあとがきがすごい。小説宝石の編集部から九つものリクエストを出され、それをすべてクリアしたというのである。編集部はむしろ「え、どれかひとつでよかったのに」と驚いたそうだ。プロとしての中山のポリシーと力量がうかがえます。

ミステリの範疇で「寺内貫太郎一家をやろうってのがすごいし、それ、成功してます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬著 早川書房

2022-08-01 | ミステリ

これがメジャーデビュー作なのか、と絶句するような出来。

舞台は第二次世界大戦下のソ連。ナチスドイツとの激突。いわゆる、独ソ戦である。ロシア人の心の中に、このときの

“わたしたちがナチスドイツを蹴散らした”

強烈な成功体験が刷り込まれているのはご存じのとおり。そして、現在のウクライナ侵攻にその成功体験が影響しているのもご存じのとおりだ。

女性スナイパーのお話。歴史上、ほとんど例がない女性の狙撃手がなぜソ連で存在しえたかは判然としないが、どうやら少なくない数の女性狙撃手が実在したようだ。

モスクワ近郊の小さな村で、母とともに狩りに精を出す少女セラフィナ。彼女が鹿を撃つのは、食害などから村を守るためだった。そこへドイツ軍が現れ、母や村人たちを惨殺していく。

ドイツ人たちに暴行されそうになったとき、助けに来たのは赤軍の女性兵士イリーナだった。呆然としているセラフィナを、イリーナはスナイパー養成機関にリクルートする……。

この養成機関の訓練がかなり読ませる。狙撃というものがいかにセンシティブなものかは、ゴルゴ13の国である日本人は承知していたはずだが(笑)。

セラフィナと同時に集められた少女たちのキャラや背景も多岐にわたり、のちのドラマに有機的にからんで来る。ウクライナとロシアの関係にも冷静な史観が。

「同志少女よ、敵を撃て」とは妙に生硬なタイトルだが、その“敵”とは誰だったか、おみごと。

アガサ・クリスティー賞受賞作品(審査員が全員満点をつけたそうだ)。と同時に、今年の本屋大賞受賞作品でもある。

うちの学校では、この作品はさすがに購入できないという話に図書主任と司書の間でやりとりがあったようだ。そこへ介入したのが学校事務職員(笑)。今こそこれを中学生に読んでほしい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする