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事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言2017年11月号 アベノミクスにうんざり

2017-12-02 | 社会・経済

 2017年10月号PART3「北朝鮮のおかげ」はこちら

「『成長』というキーワードで物事を進めたとしても、みんなが『幸福』になれる時代が、とっくに終わったことの証左ではあるまいか」

朝日新聞の経済気象台における「山猫」氏の主張。アベノミクスにうんざり、というわけだ。GDPが横ばいでも、生活満足度が下がっている(国民生活選好度調査より)ことと、企業の内部留保ばかりがふくらんで、個人にその恩恵がいっかな及ばない現状を嘆いている。トリクルダウン?いったいなんの冗談だったんだろう。

「もし(国賓の)パートナーが同性だったら、私は(出席には)反対だ。日本の伝統に合わないと思う」

自民党の竹下総務会長が、宮中晩餐会へ事実婚や同性婚のパートナーを同席させることに反対して。日本の最大与党の幹部にして、こんなレベル。まず感じたのは「恥ずかしい」だった。最低限の国際感覚があれば、およそありえない発言。どうも発想が内向きで、自分の発言が海外に発信される可能性があることを微塵も想定していないのだろう。そして、内向きとくればこの人の登場だ。

「何であんな黒いのが好きなんだ」

三原朝彦議員のセミナーに招かれた前地方創生相の山本幸三(もう、呼び捨てでいいでしょう)の発言。三原議員のアフリカ支援を揶揄して。

言い訳がすばらしい。

「アフリカを表す『黒い大陸』ということが念頭にあり、とっさに出た」

失言の連発でおなじみなので、苦しいながらも格好はつけている。でも、暗黒大陸って発想があっさりとこの人の差別意識をあらわしている。でね、きっとこの発言も山本幸三は“うけると思って言っている”のだ。笑いがとれると。こんな低劣なユーモアのセンスしか持っていないことそれ自体に絶望。日本の政治家って……。

2017年12月号PART1「差別マーケット」につづく

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「空海」 (1984 東映)

2017-12-02 | 邦画

「空海の風景」も読んでいない曹洞宗の檀徒の放言だと思ってくださいね。

わたしは密教系のこともよくわからないし、真言宗の祖母の葬儀に「うわ、護摩を焚くってここまでやるんだ」と驚いた程度の人間です。

よそ様の教祖ってどんな感じなのかなーという興味で拝見。東映はもちろん団体動員さえ見こめれば右でも左でも上でも下でもなんでもありな会社なので(今でも幸福の科学の映画は東映の配給?)、真言宗の全面バックアップがあったので岡田社長(先代)はのりのり。

しかし脚本が早坂暁で監督が佐藤純彌というまじめ一本やりな人たちなので、先代はやきもきしたとか。

それにしても危ない映画だと思いましたよ。空海の若いころは明らかに過激派だし、最澄との関係性も微妙。そして曼荼羅が象徴するさまざまが、あれだけエロティックでいいのかと……曹洞宗にもあれくらいの色気があればなあ(笑)。

客が集まることはわかっているので(実際に団体動員のおかげで大ヒットした)、東映が威信を賭けて超豪華キャストを用意。

空海に北大路欣也、最澄に加藤剛。平城天皇(中村嘉葎雄)に娘を差し出し、そのくせその寵愛を独占する藤原薬子に小川真由美。史実らしいけれども危ない危ない。

他に西郷輝彦(嵯峨天皇)、滝田裕介(薬子の夫……気の弱い旦那役はやっぱりこの人でなくては)、真行寺君枝、成田三樹夫、そして大作映画なので丹波哲郎と森繁久彌は定番。音楽はなんとツトム・ヤマシタ。

あ、それからね。いまキネマ旬報に連載されている佐藤純弥の聞き書きは最高に面白いっす。早くこの映画のくだりまで来ないかな。

コメント (2)
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