「教師は投票してもいいんですか」若手の教師がベテランに質問。
「投票用紙はどこでもらうんですか」新採教員が校長に。
「意見が分かれたので国に決めてもらえばいいです」学生のグループ討議の結論。
内外教育10月31日号 氏家真弓朝日新聞編集委員の紹介
……かくして「学生に政治に目を向けさせない」遠大な計画は完成形に至ったわけだ。もちろんこんな計画が明文化されているわけではない。けれども、60年安保、学生運動に痛い思いをした体制側は、着々とこのプロジェクトを進めてきた。
近現代史をほとんど教えず、教えるとしても従軍慰安婦問題などで揺さぶりをかける。その結果、教育にたずさわる、あるいは教職に就こうという人間ですらこんなレベルに。
おかげでどのような世の中になったのだろう。わたしは、「無邪気な若者」が増えたなあと実感する。内閣支持率が若年層のほうが高いなどという、昔から考えれば信じられないような数字を見せつけられると、世の中は変わったなあとつくづく。
彼らの志向はこう想像できる。
他者をまず否定することが習慣づいているので、良識的な発言(往々にして実現に手間がかかる)を「嘘つけ」と拒否。そのくせ、ギャグかと思うような、他国を否定する“耳に心地いい、威勢のいい発言”にはあっさり順応する。
そんな期待にお応えするような人物がいまあふれている時代。落選しそうな候補に投票するよりも、勝ち馬にのって敗者をせせら笑うほうを選択するわけだ。
皮肉が過ぎたかもしれない。この業界に限れば、政治について考えるような余裕すら奪われているわけで、威勢のいい方になびく気持ちもわからないではない。第一、それって若い連中だけに限った話じゃないしね(T_T)。
本日の1冊は星野源&細野晴臣の「地平線の相談」。TV Bros.の2007年から2013年までの連載をまとめたもの。ということは星野が大病をしたり、大ブレイクまでもう少し時間があるころってことか。彼の細野リスペクトがすごくてびっくり。
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