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港座再建計画PART10~イオンモール天童

2013-05-03 | 港座

2013041200198 PART9~フォーラム東根開館!はこちら

天童・芳賀地区のイオンモール、年内開店めざす スーパーや複合映画館も 
2013年04月12日  山形新聞

イオンモール(千葉市)が、天童市芳賀地区に建設を計画する大型商業施設に関し、年内オープンを目指していることが11日までに分かった。店舗名は「(仮称)イオンモール天童」で、総合スーパーのほか、複合映画館(シネコン)も入居。店舗面積は約3万1千平方メートルで、県内では三川町のイオンモール三川(約3万7千平方メートル)に次ぐ規模となる。同社が同日、大規模小売店舗立地法に基づく新設計画を県に届け出た。

届け出によると、開店予定日は12月12日に設定。場所は同市南部の芳賀土地区画整理事業地内で、約7万8千平方メートルの敷地に鉄骨2階建ての商業施設を新設する。イオンリテール(千葉市)が展開する総合スーパー・イオンが中核店となり施設内の北側に位置する計画。シネコンのスクリーン数は9で、南側の2階に設置予定だ。他にも複数の専門テナントが入居するという。

駐車場は屋上も含めて2215台分、駐輪場は328台分をそれぞれ確保。営業時間は午前7時~午前0時に設定している。県は今後、届け出内容を公報で公告し、4カ月にわたって縦覧。この間に地元住民や市などから意見を聴取し審査の参考にする。イオンモール側は2カ月以内に地元への説明会を開く。

県内映画館、競争一層し烈に

複合映画館(シネコン)が進出を予定している芳賀地区から半径約10キロ内には、ムービーオンやまがた(山形市、スクリーン数10)とフォーラム東根(同8)がある。さらに山形市のJR山形駅周辺のフォーラム山形(同5)とソラリス(同6)を合わせると、村山地域には29スクリーン。既に人口に対して供給過多ともいわれているが、これに芳賀地区の9スクリーンが加われば、競争はさらにし烈になる。

県興行生活衛生同業組合理事長の吉村和文ムービー・オン社長は「組合理事長としては観客の選択肢が増えるのはいいこと」としながらも、「既存の映画館経営の打撃になるのは間違いない。映画業界だけでなく、山形や東根など周辺自治体の商店街からも不安の声が聞かれており、地場の商店、企業への影響が懸念される」と続けた。

フォーラムとソラリスを運営するフォーラムマルチプレックスシアターズの長沢裕二代表。映画館の空白地になっていた天童から最上地区の要望に応えたいと2010年11月にフォーラム東根を開設した。「特に娯楽映画は激しい観客獲得競争になるが、これまで以上にいいサービス、作品を提供できるよう努力する」と話していた。

……ひさしぶりに新映画館のお話。しかしこれはなかなか微妙な計画のようで、山形新聞はこう報じていても、朝日は「あくまでそういう可能性もあるということ」と慎重な報道になっているし、オープンは来年にずれこむ模様。

MOVIE ONのオープンによってソラリス=フォーラムの客数が一日1500人から1000人に減ったことはお伝えしたけれど、以降もフォーラム東根が開館。天童以北の村山、最上地方をターゲットにして、でも平日にしか行かないものだから経営がどうなのかはさっぱりわからず。そこへこの計画。山形新聞の記事を読むまでもなく、もしもシネコンを設置するとすれば過当競争は目に見えている。

ただ、ここで注目すべきはイオンがいま映画興行に意欲的だということ。この3月にワーナーマイカルを完全子会社化し、全体で74サイト、599スクリーンをかかえ、トップの東宝(TOHOシネマズが580スクリーン+一般館)に並ぼうとしているのだ。

おまけに、シネコンはあくまでショッピングセンターの集客手段だと見切っているとすれば、採算を度外視しても(あのイオンがそんなことはありえないだろうが)設置にこだわるかもしれない。

長崎屋が撤退して以降の天童は、その人口に比して大型店が圧倒的に少なく、山形と東根に客を食われている現状も影響するだろう。いずれにしろ、映画館だけの話ではないだけに、わたしなどにはうかがえない裏事情がたーくさんあるはず。どうなるのかなあ。

PART11「巨大戦艦」につづく

コメント (10)
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