うーん、と考えこんでしまいました。
今年最初に読んだのが「大河ドラマの50年」という、読売新聞の放送担当だった方(鈴木嘉一さん)の本で、これがもうめちゃめちゃ面白くて、裏話満載。
そのなかで再確認したのは、大河ドラマにおいて
・幕末ものは視聴率がとれない
・戦国ものは50年を通してほぼ4割
……つまり、16世紀末から17世紀の初めについてのお話がなによりも日曜8時においてメインなのだと。でも子細にチェックすれば
・史上最高の視聴率をとったのは第二作「赤穂浪士」の討ち入りの回
・幕末ものでも「篤姫」は例外的に高視聴率だった
……ことが語られている。
わたしは昔から大河ドラマが好きで、近年では「新選組!」「龍馬伝」「八重の桜」をフォローしてきた。でも、その戦国ものにはほとんど興味もなかった。なんでそんなにみんな好きなの?という感じ。
今回の「生き残りの掟」を見て、どうして熱中できなかったかが理解できた。
「そんなに時代劇でいいの?」
がその理由。死亡フラッグが立つ人は喀血し(万吉の母)、裏切り者にはわかりやすいマーキング(頬に傷)があるとか。そこまでわかりやすくなければならないのか。
前述の幕末ものにはたいそう批判も加えてきた。でもこれは……
柴田恭兵、竜雷太といった日テレっぽいキャスティングはうれしいし、片岡鶴太郎が「太平記」以来のファナティックな役をやっているのもいい。塩見三省は琥珀掘ってなくてもいいのかとか、吹越満とスナックにいるべきなのでは?な展開も「あまちゃん」ファンへのプレゼントだ。
でも、でもこれは……
これから、岡田准一の本領が発揮されるだろうし、妻とともに大好きな尾藤イサオが活躍してくれるに違いない。おお、濱田岳がレギュラーみたいだし後藤又兵衛はあの人ですかっ!と期待できる。だから来週も見ますよ。見ますけれども……
ひょっとして、これで視聴率25%超えってことはないよね。ないよねないよね。
第二話「忘れえぬ初恋」につづく。わかりやすい展開だなあ。