2014年1月号その2「引き出しのなかに」はこちら。
○島小中学校ではとっくに配布されたことと思いますが、×中職員の“おおかたの”人たちの給料袋に昇給発令書を同封しておきました。なかには入っていない人もいます。それは
・期限付職員の場合 → 採用時に号級決定され、退職までそれが継続するから
・給料表の都合 → その級の最高号給まですでに到達しているので、昇給しようがない(うちの職場にも、わたしを含めて三名います。うれしいかぎりです)。
しかし昇給発令書と同じ体裁の紙が入っていたからといって油断はできません。ある方々のそれにはこう書いてあります。
「山形県職員等の給与に関する条例第6条第3項の規定に基づき 昇給しないので通知します」
これはどういうことかというと、その条例の解説にこうあります。
「55歳を超える職員の昇給については、勤務成績が『特に良好』である場合に限り行うこととされ、勤務成績が『良好』及び『良好であると認められない』場合については昇給しないこととされたこと」
要するに歴然とした昇給抑制です。このため、昭和33年4月1日までに生まれた方々にはこんな通知が来ているというわけ。しかも、「該当職員に通知してください」とダメ押しまで。
こんな外れくじみたいな失礼な紙を渡すのはいかがなものか、とも思ったのですが、なぜ昇給しないのかの説明は事実上これだけなので……まことにもって労働意欲が喚起される代物です。
※まさか山田洋次があの原作を映画化するとは、と驚かされた「小さいおうち」。だってあの小説のキモは……。
とりあえずベルリンで女優賞をとった黒木華は、もう蒼井優のそっくりさんとは呼ばれまい。松たか子の所作だけでも見る価値のある作品。さーすが梨園の出身。
庄内弁と内陸弁の違いまでレクチャーしてくれる親切な映画でもあります。
2014年3月号「少しは景気のいい話を」はこちら。