第一話「生き残りの掟」はこちら。
その視聴率は18.9%。「八重の桜」の初回にもはるかに及ばなかったことでニュースに。
その要因の筆頭には、黒田官兵衛という題材になじみがないことが挙げられている。軍師という肩書きも、硝煙の臭いがきつすぎると。
確かにそうかもしれない。視聴者が望むのは、戦国武将(とお姫さまたち)のロールプレイであって、ディープな戦術の解説など求めていない以上、黒田如水という存在は……
でもわたしは逆に、前回で気が遠くなったいかにも時代劇らしい展開を離れ、武将や領民が生き残りをかけて戦う展開がむしろうれしい。
戦国時代をあつかった大河が人気があるといっても、それはドラマとして画期的だった第三作「太閤記」と、異様な人気を誇った「独眼竜正宗」「武田信玄」の成功が印象深いからだ。特に1987年と88年の正宗、信玄の人気はいま考えても異常(平均視聴率はそれぞれ39.7%、39.2%。ありえねー)そしてこの二作は(太閤記は見ていないのでよくわかりません)、最初から最後まで戦術と裏切りのオンパレードだったではないですか。
さて、今回はだから最初から好調。サービスショット満載。主君(片岡鶴太郎)と碁を打つシーンでは、「天地明察」を観た人は「天元に打て!」とみんな思ったろうし、濱田岳とのからみでは、特攻の虚しさに思い至ったはずだ。
なにしろ、岡田准一はさすがの運動神経を見せていて、これから乗馬にも磨きがかかっていくはず。楽しみだなあ。
主君の正室役で高岡早紀登場。岡田とのからみでは、いろんな妄想が……あ、今回は初恋のお話でしたね。
その初恋の相手(南沢奈央)が嫁いだ先に、帰ってきたウルトラマンが乱心し、じゃなかった赤松勢が襲いかかるところで次回につづく。うん、面白くなってきました。
ということで、今回の視聴率は18%キープと読みました。面白くなってきたんだからそれくらいは。
第三話「命の使い道」につづく。あれ?このコンセプトは龍馬伝……