山形篇その2はこちら。
「うまい店ピンポイント」シリーズで読者のみんなから数多くのおいしい店を紹介してもらった。事務職員部長をやっていたおかげで、そのうちの何店かに行くことができたし、自分へのノルマにしていた“山形市ラーメン四天王”を全制覇することができたので、今回から“ホリヒロシが検証するうまい店ピンポイント”略称うまピン検証篇を不定期にお送りします。
……山形県の一人あたりのラーメン消費量が日本一なのをご存じだろうか。しかも断トツに。ネットで調べてみた。
47都道府県の県庁所在地を対象にした「1世帯あたりの年間支出(外食)」(総務省家計調査2004年~2006年の平均)で「中華そば」の項目で上位3位までを山形市、仙台市、福島市という東北勢が占めている。
外食中華そば(1世帯当たりの年間支出)
1位 山形市 13,897円
2位 仙台市 10,767円
3位 福島市 10,590円
以下、4位宇都宮市、9位秋田市、10位盛岡市、11位青森市、など。全国平均5,483円。
……中華麺の購入数だと7位に下がるが、人口10万人あたりのラーメン店舗数でも断然トップ(およそ72店舗。二位の栃木が60店舗。平均は約30)。つまり山形県の場合、他よりもはるかに【ラーメン屋に出かけて食べることが多い】と数字が告げているわけ。
わたしの学校は去年まで“多国籍軍”と言われるぐらい(ホントに言われた)他県出身の職員が多かった。彼らがびっくりするのは
【なんでこんなにラーメン屋が多いのか】そして
【どうして一杯あたりのラーメンの量がこんなに多いのか】
だった。わたしは生粋の酒田人だから、麺類といえばラーメンが当然のことだったが、他県ではそば屋やうどん屋の方が(印象として)多いらしいのである。しかも、ラーメンとは“小腹がすいた”ときに食べるものだと思っていたのに
「山形の人ってラーメンが“食事”なのよねー。びっくり!」
びっくりなのはこっちだって。常識だと思っていた山形のラーメン事情。実はけっこうマイナーか。
さーてそれでは、そんないびつに発達した山形のラーメンを検証していこう。次回は山形ラーメン四天王PARTⅠです。画像は四天王のひとつ、八幡屋の中華そば。
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