うまい店ピンポイント～鶴岡篇その3 柏戸銀寿しほか

うまピン鶴岡篇その2「百けん濠ほか」はこちら。　

鶴岡情報のつづきです。

⑥「柏戸銀寿し」（ここの「二枚目」はおすすめ）
鶴岡市本町1-4-21 　0235-24-1288
⑦「笹川食堂」（肉うどんだけだが，おすすめ）→この店は旧羽黒町にあります
鶴岡市羽黒町野荒町字街道上7-2　0235-62-2295
⑧「たこい食堂」
鶴岡市みどり町29-25　0235-22-8141
⑨「三浦屋（蕎麦屋）」
鶴岡市長者町6-11　TEL 0235-22-4635

……鶴岡で採用になったくせにどの店にも行ったことがないというわたしもなさけない。「柏戸銀寿し」は、旧櫛引町出身の横綱、柏戸の弟さんがやっている寿司屋。写真を見てびっくり。4.5Dpな風貌なのである。さすが兄弟。で、この「二枚目」というのはちらし寿司のちらしが二層になっているというサービスぶりなのだった。ちらし→酢飯→ちらし→酢飯、というわけ。

「笹川食堂」のメニューは情報どおり肉うどんの大盛り、中盛り、小盛りだけ。それぞれ700円、600円、450円で、ネット情報だと普通の人なら小盛りで十分だそうだ。なんか「ブレードランナー」の中華おやじを思い出しますね。「ふたつで十分ですよっ！」とおやじが日本語で主張するのに、ハリソン・フォードは冷たく“No. Give me four.”と答えるやつ。週末はひたすら混むそうなので要注意。かつて藤島にあった高名なうどん店「上鉢（じょうばち）」を連想させる。

「たこい食堂」は和風のラーメンの店。なんと、かいわれがトッピングしてあるとか。醤油ラーメンが550円。

「三浦屋」はネットで鍋焼きうどんや塩チャーシューメンが激賞されている。メインは天然えびの天ざるそば（1250円）のようだが、こりゃ、要チェックかもしれん。ラーメンには貝のだしを使用。ふうん。

【鶴岡篇はまだつづく。その4を待て！】

うまい店ピンポイント～鶴岡篇その2 百けん濠ほか

鶴岡篇その1「麦や」はこちら。

さあ「この1冊」読者によるおいしい店情報開始。

鶴岡で美味しいところ言えば……
①水の食卓　百けん濠（グランド　エル・サンの姉妹店。創作和食。値段は少々高め）
鶴岡市馬場町14-2
②賄い料理の店　いのうえ（要予約。八百屋と魚屋をしている店が経営）
③倉沢屋（焼鳥屋。ここの砂肝が気に入っています）
鶴岡市馬場町8-3　0235-25-8448
④Ｍｉｃｈｉ（ランチはもちろん，夜はジャズのＢＧＭを聴きながらお酒も飲める）
鶴岡市東原町25-15　0235-22-5907
⑤ヴァリエ（オムライスが美味しいとのこと）
鶴岡市美原町27－40　0235-23-0950

……「百けん濠」は値段が強気な設定（創作料理の常とはいえ）だからちょっとしんどいかも。

「いのうえ」は、二階に座敷があって一日ひと組限定だとか。こりゃ、心が動く。でもネットでも電話帳でもさがすことができなかったので（タウンページってほんと使えねー）大宣伝をうつつもりもないのだろう。貴重な情報ざんす。

「倉沢屋」も鶴岡市役所のすぐ近くだ。チキンを食べることができないわたしには無縁の店だが、地元民は愛している様子。

「Michi」は正確にはCafé & Light Bar Michi。創業40年。二代目のひげのマスターが……ありがちですね！ここはちょっと行ってみたいかも。週替わりのランチが950円。水準値か。

「ヴァリエ」は一般住宅を改造した店。場所はかなりわかりづらいそうなので、新参者にはきつい。隠れた名店らしいんだけどホントに隠れててどうする。オムライスだけでなく、パスタやドリアがネット上で絶賛されている。ナポリタンや和風スパゲティが700円。いつか行ってやるぞ。

【次回は鶴岡篇その3】

うまい店ピンポイント～鶴岡篇その1 麦や

はじまりは読者の悲鳴だった。

昨日まで、酒田に5回、鶴岡に4回庄内と往復しています。息子のため酒田に宿舎を決めた3日後、うちの嫁さんに鶴岡への異動内示があり、今度は鶴岡にアパートを捜し、それぞれに引越しをして、昨日さいごの荷物と自転車を運びながら行って来ました。
生活が、酒田・鶴岡・内陸となり、しかも高校3年と中学3年の2人の受験生を抱え、激動の新学期を迎えています。明日からいよいよ2人の弁当がはじまり、早起きせねばと思っています。こんなに往復してるのに、三川ジャスコのシアトルズベストしか入った事がありません。ぜひ庄内うまいものマップ（郷土料理編）を教えて下さい。

……これは、なんとかしなくてはいかんでしょう。そのむかし、庄内のモーテルマップまでかましたわたし(T_T)ですもの。ついでと言ってはなんだが、組合の役員として県内のいたるところに出かけるわたしもうまい店情報がほしかったので読者に募集。その街の全体像まで知らなくてもいい、とりあえず“そこへ行けばうまいものにありつける店”がひとつかふたつピンポイントで存在すれば、おおいに助かるのではないか、というわけ。そこでタイトルは『うまい店ピンポイント』略して“うまピン”に決定。みなさんもぜひ参戦してくださいね。

　で、特集を開始するにあたって、ぜひともとりあげなければならない店があるのだ。

鶴岡は、当然我が家でしょう。アッハッハ！！
手打うどん「麦や」鶴岡二中近くだよ。
ほりくんも一度おいで。
土日には、美人女将がサービスするよ。
http://www16.ocn.ne.jp/~mugiya/　　山形県鶴岡市茅原字西茅原37－14

……他の読者からも情報が来たけれど、だってこの店の“美人女将”は「この1冊」の読者にして現役の事務職員なのだ。ここを紹介しなかったらバチがあたるもんな。みんな鶴岡に行ったら「麦や」だぞー。美人女将って話は初耳だったけど(^o^)。

今回ははっきり言って宣伝です(笑)　次回は鶴岡篇PARTⅡ

「フィクサー」Michael Clayton

　ジョージ・クルーニーから、どうも目が離せない。よく考えたら初期をのぞいてこいつの映画はほとんど観ている。ヒットシリーズの「オーシャンズ11、12、13」はもちろん、「ピースメーカー」「ソラリス」「ディボース・ショー」「アウト・オブ・サイト」（これ、おすすめです）……。テレビ「ER　救急救命室」の女好きな小児科医以来、さみしげな表情で女心をくすぐるセクシースターであり続けるクルーニー。あふれるほどの酒とセックスに囲まれていそうな彼には、しかしもうひとつ別の顔がある。きわめて政治的なのだ。立候補前からオバマを支持してきた彼は、テレビショーなどでこんな発言をしている。

俺はリベラルだ。それについて言い訳するつもりなどない。むしろ自慢だ。
今は信じられないほど偏向した時代だ。（なんでこんなことになった？）でも俺にはわかる。人々はだんだんと協調の場を探そうとしている。そこで、俺としてもどうしても同意してほしいと思っているのは、私達は皆、権力に対して質問することが認められているということだ。国の指導者達に説明責任を果たさせるために声を上げるのは、非国民などではないということに合意すべきなんだ。
結論を言おう。どんなことになっても、自分の政府に質問することは、単なる権利ではなくて、国民の義務なんだよ。言論の自由を主張しておきながら、振り返って「でも私には酷いこと言わないでね」なんて言えるわけないだろう。大人になって、攻撃を受け止めようじゃないか。
俺はリベラルだ。さあ攻撃してくれ。
～暗いニュースリンクより～

いいぞクルーニー！「スリー・キングス」「シリアナ」「グッドナイト＆グッドラック」といった作品群は、彼のこんな主張を体現している。「フィクサー」もこのラインに近い。

この邦題はしかし誤解されやすい。日本語のフィクサーには黒幕的意味合いが強いけれど、原題のマイケル・クレイトンMichael Clayton という弁護士は、ギャンブルのために金を必要としており（ラストへの伏線）、汚れ仕事を仕方なく請け負っているもみ消し屋だ。そんな彼が、巨大企業のスキャンダルの証拠を握るが……展開は「エリン・ブロコビッチ」、ラストは「ウォール街」。ジェイソン・ボーンのシリーズで脚本を担当したトニー・ギルロイにしてはありがちなストーリー。しかしラスト、複雑な表情でタクシーに乗りこむクルーニーや、企業を守るために神経症ギリギリになる弁護士ティルダ・スゥイントンがすばらしい（あの腋の下の汗はリアル）。役者としても好きだったシドニー・ポラックの遺作にもなっている。

社会正義を希求するためには、なんらかの犠牲がつきまとうというテーマはリベラルな人間にとって血の叫びなのだろう。いつも攻撃されているだろうしね。がんばれクルーニー。