事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

極私的大河ドラマ史PART51 天地人

2020-10-12 | 大河ドラマ

Vol.50「篤姫」はこちら

2009年の大河は「天地人」。直江兼続のお話。原作は火坂雅志。彼と森達也、斎藤美奈子は新潟高校の同期生。すごい学年。森が火坂のことを「高校時代はナンパばっかりしてたくせに」と著作でばらしてました。火坂は2015年に病死。58才。早すぎた。

直江兼続がどんな人物だったかといえば、上杉謙信の薫陶を受けて後継者の上杉景勝を助け、直江状を送って家康を挑発し……えーと、あとはよく知りません。

娘が米沢にいるので上杉神社とか御廟(上杉家歴代のお墓が並んでいる)を拝見したものの、歴史知らずだから(しかもこの大河もほとんど見ていなかったので)彼の業績も知らずにいる。知っていればもっと米沢を味わうことができるのに。

おそらく前半は御館(おたて)の乱が中心の話だったろう。上杉謙信の後継者争い。兼続が仕えた景勝と、北条氏康の実子である景虎の激突。

わたしは伊東潤の「北天蒼星 上杉景虎血戦録」でこのあたりの経緯だけは知っている。といっても、主人公の景虎の方が勝つものだとラスト近くまで思い込んでいたのでびっくり。つくづくと、生涯不犯だか何だか知らないが、女の人とエッチしなかった謙信は罪な人だと(現実には妻帯していたらしい)。内紛はね、血なまぐさいです。

兼続を演じたのは妻夫木聡。少年時代をこども店長の加藤清史郎。彼の名文句、

「わしはこんなところに来とうはなかった!」

は、ちゃんと見ていました。こんなところがどこだったかは忘れた。

妻のお船(せん)に常盤貴子、景勝には北村一輝を抜擢。対抗馬の景虎は玉山鉄二。罪作りな上杉謙信は阿部寛でした。

他人のものをすぐにほしがり、家来として兼続をヘッドハンティングにかかる秀吉に笹野高史。石田三成には「秀吉」で三成の少年時代を演じた小栗旬がスライド。家康が松方弘樹で信長は吉川晃司。いい感じだ。

このドラマの明智光秀は鶴見辰吾。伊達政宗が松田龍平で淀君は深田恭子。景虎の部下に、映画監督の三池崇史が出演しているってのは見逃した。「日本黒社会」で主演に使った北村一輝のラインだったのかしら。そこだけでも見たい。


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