事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

ミッション・インポッシブルを全部観るPART6 フォールアウト

2018-08-10 | 洋画

PART5「ローグ・ネーション」はこちら

このシリーズにおいてトム・クルーズは必ずフリーフォールする。これは「全部観る」でくりかえし指摘してきたところだけれど、今回はその極めつけ。成層圏外から(よく考えたらなんでわざわざそんなことしなきゃいけないんだ)酸素吸入しながらパリのディスコに潜入するシーンは、まさしくこれまで誰もやっていないアクション。夢のようでした。

最初にそんな大風呂敷を広げ、次第に限定された場所における緻密なアクションに収縮させていく。ボーン・アイデンティティーのシリーズ以来の、ヨーロッパにおけるヨーロッパ車を使った(BMWがスポンサーだから当然だけど)小道のカーアクション。目がくらむ。しかもそれらをトムはスタントを使わないで自分でやる。

これは一種の病気でしょう。自分に歯止めがきかなくなっているんだと思う。製作もトムが兼ねているので誰も止められないのだろう。実際に、ビルからビルへのジャンプに失敗し(そのまま撮影を続行したとか。プロだ)、ニュースになっていたくらい。

トム、そろそろこんな無茶はやめたらどうだ……わたし、半分は本気でそう思っていますけど、半分は同世代の人間として応援しています。がんばれトム。いま五十代でこんなことやってるのはあんただけだ。原題のFalloutは「落ちっぱなし!」じゃなくて「放射性降下物」のことらしいけど、誰もそんなことは考えてないぞ。

妻を愛しているせいで離れなければならず、だから作品ごとに女優と“そういうこと”になれない弱点をうまくしのいだのが前作。で、第6作では、イーサン・ハントが愛したふたりの女性が連帯するという、トムほどの美男でなければゆるされない展開も(笑)。

レベッカ・ファーガソンとミシェル・モナハンという、うわあトムわかってる!という女優の選択眼のよさがここでいきた。あいつはほんとに女の趣味がいいんだよなあ。次作はどうするつもりでしょう。

ラストのクリフハンガー(崖から宙づり)っぷりは映画史に残る。不可能作戦ここにきわまれり。2作目のロッククライミング修行は無駄じゃなかった。

ただし、このシリーズのベストかと言われるとちょっと困る。やっぱりわたしは第4作「ゴースト・プロトコル」が好き。なぜなら、ユーモアの配分が絶妙だったから。次作はその線でたのむよトム。応援してるよマジ。

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