オープニングはベラルーシ。
ベンジー(サイモン・ペッグ)が草むらに隠れ、ブラント(ジェレミー・レナー)が本職の分析官にもどって作戦を指揮している。狙いはテロリストが飛行機で運ぶ“何か”(それが何かはほとんど意味をなさない)。離陸してしまう寸前にダッシュする男が現れて飛行機にダイブする。
「イーサン?」
もちろん彼はIMFのエージェント、我らがイーサン・ハント(トム・クルーズ)だ。
もう、この時点で笑えます。むちゃだぞトム。このシリーズは、必ずトムがフリーフォールするのがお決まりだけど、今度は思い切り上昇する!この映画を観たあとに飛行機に乗る人は、きっと気にすると思う。横っ腹にトムがいるんじゃないかと。
製作者としてもサービス満点なトムは、前作「ゴースト・プロトコル」から、ミッション・インポッシブルの“コツ”をつかんだのではないかと思う。
スタントを使わない派手なアクション(ジャッキー・チェンというより、ハロルド・ロイドを連想させる)を売りにしながら、そのすぐそばにユーモアたっぷりなシーンを挿入する。しかもイーサンの独壇場にせず、チームのやりとりを重視……そうなの、ようやく本来の「スパイ大作戦」になってくれてるんですよ。
思えばチーム・リーダーのフェルプスくんを第一作で消してしまったものだから、このシリーズは不自由な展開を余儀なくされた。おまけに愛妻の存在もあるので、登場する美女たちと“そういうこと”にもなれないのだ。
しかしそのあたりを今回は逆手にとり(ヒロインの最後のセリフは泣かせます)、スパイ映画の王道であるヨーロッパを舞台に(カサブランカだってヨーロッパじゃないですか)、みごとな娯楽映画をトムは提供してくれた。
製作にかんだ中国の会社向けに、オペラの演目はトゥーランドット。しかもオペラの最中の暗殺劇といえばヒッチコックだし(楽譜にマークするサービスまで!)、ヒロインのドレスと舞台の緞帳の色が同系色であるなど、演出も細かい。真のならず者(ローグ)なのはどの組織なのか、見せます。
あー面白かった。映画館で金を払うって、こういうことね。満足満足。いやーそれにしても、近ごろのBMWって、あんなこともできるんですねえ(笑)。
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エンドロール直前のミッションが「飛行機が~?」
だったような気がします。
娘も予告の時点でアクションに驚いていたので
宿題も全て終えた8月下旬に家族鑑賞予定です。
勿論鶴岡まちなかキネマですよ。
じゃないか(T_T)
あれがあまりに出来がよかったので、
かえって心配していたの。
でも心配ご無用でしたー。
ただね、トムはやっぱり疲れてるよ(笑)