事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「CHANGE」(2008 フジ) その1

2014-12-12 | 国際・政治

 

選挙運動にネットが解禁されたといっても、ブログやSNSはOKでメールはダメ、とかよくわからない状況にあるらしい。

でも、政治ドラマである「CHANGE」を語るという条件ならなんでもありだよね?現首相が酒田にやってきたその日にやるのもオツでしょうや。よーしやってやる。

このドラマは、2008年春の月9。わたしはその時間帯にテレビを見る習慣がないので(というかドラマをリアルタイムで見るのは大河だけだ)、一度も見ていませんが、あの木村拓哉が主演で脚本が福田靖、おまけに月9とくれば、当然フジとしては「HERO」の夢よふたたびと期待したはず。

向こうが中卒の検事なら、こちらは小学校教師が総理大臣になるお話。こっちの方が実現性は高そうな気もします。ただし視聴率ははるかに及ばなかった。とは言っても、平均で20%、最高で27%も稼いでいるのは立派な数字なのだが。キムタクは何をやっても批判されるし、まずは視聴率でしか語られないのはかわいそうではある。

なぜ小学校教師が政治家に転身するか。要するに世襲。まったく政治に興味をもっていない人間(それは月9視聴者の一般的なイメージともだぶる。政治を、汚いものとして嫌悪していそうじゃないですか)を、魑魅魍魎うずまく国会に送り込むには、やはりこの手しかないか。

彼は国会王子と呼ばれ(そんな時代です)、人気が低迷していた与党の希望の星となり、ついには首班指名まで受けることになる。背後であやつっていたのは政調会長(寺尾聰)であり、のちに不敵な徳川家康を演じる準備はここで万全。

現実との対比をやってみよう。

・当時の首相は福田康夫。小泉の時代を経て、安倍・福田・麻生と、首相任期はきっちり一年なのかと思える自民党不遇の時代。思えばこの三年で民主への政権交代の下地が確立。しかもこの三人、みごとに世襲です。

・ドラマにおける首相は伊東四朗。セクハラ全開で支持率は「消費税率(当時の)以下」まで落ち、選挙になれば野党との政権交代は確実。

……かなり、現実をとりこんでいるのがわかる。以下次号

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