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武雄市の前市長、樋渡啓祐氏がおこなった図書館改革はこうだ。
・指定管理者にTSUTAYAの経営母体であるCCC(Culture Convenience Club)を選定し
・開館時間を延長(9:00~21:00)
・年中無休
・スターバックスを併設し、館内で購入した飲料を持ちこんでの閲覧を可能にし
・貸出カードにTポイントカードを選択できるようにしてポイント付与
……すばらしい。公共図書館の欠点をことごとく改善している。
わたしはいつも図書館を利用しているものだけれども、学生時代は(大学の図書館も含めて)ほとんど行くことはなかった。それは、気むずかしい(笑いながら本を読まれても怖いだけだが)年寄りや、いかにもお勉強好きな高校生のクラブのように見えたからで、どうにも敷居が高かった。
それが酒田と遊佐の図書館を二週間に一度はしごするような生活になったのは
・就職したころに、ちょうど知り合いが司書として酒田の図書館に勤務していた。しかも彼女は美人だった。
・遊佐町勤務の最後の年に図書館が新築され“利用者は遊佐町民か遊佐町に勤務する人”という条件にギリギリ間に合った。
……ということでカードをつくることになったのである。動機がどうにも不純。その点、武雄のような造りにすれば(ここは武雄市民だけでなく全国誰でも会員になれる)、気軽に立ち寄れるじゃないですか。
この図書館モデルは評判になり、全国各地から視察が訪れることとなった。きっとこれで武雄の市民は大喜びだろう……もちろん、そうはならなかったのである。以下次号。