前回の視聴率は18.1%。ふむ。当たらずとも……
長谷川京子が兄嫁として登場。わたしはこの人を岡本綾とむかし区別がつきませんでした。中村獅童も出演しているこのドラマに岡本が出たら、それはそれですごいことですが。
ひたすらよく出来た嫁と、型破りな小姑の対比が始まる。だから今回、八重は川で魚を獲ることと、畑によくわからない苗を植えることしかしていない。ここまでヒロインがなにもしないのも珍しい。
「あれは……モロヘイヤ?」と妻。
「まさか……大麻じゃないかな」不謹慎な夫婦。
主人公のまわりが無風であるだけ、だからこそ歴史の動きを存分に描いた回でもある。井伊直弼(榎木孝明)と御三家の対立など、あんなにわかりやすい構図だったのだろうか。
水戸家の伊吹吾郎はともかく、尾張と紀州の金子賢と杉浦太陽は……くわえて松平容保役の綾野剛も、少なくとも肩パッドぐらいは入れてほしいくらい藩主としての威厳が(T_T)
演出はどうやら音を中心に攻めたようで、袴、茶筅がたてるシュッとした効果音が前面に出ている。これからは、銃や刀剣のノイズがもっと露骨に出てくるのだろうか。
すっかり藤田まこと化した林与一が島津斉彬の役で。この人のすごいところは、若いころから演技のスタイルがまったく変わらないことだろうか。「必殺仕掛人」の西村左内役の熱さは、「ルパン三世」の石川五右ェ門そのものだった。「可憐だ。」とつぶやくほどではなかったにしろ。
その島津斉彬が今回しか登場しないのはもったいない。「柔侠伝」(鹿児島出身のバロン吉元の代表作)で、薩摩藩の事情にくわしくなった世代としては残念。
さて、タイトルになっている妖霊星とはなんだったのだろう。ハレー彗星が期待はずれだったので、唯一満足できたヘール・ボップかな?(ここで検索)ドナティ彗星……って知らないなあ。あ、次に地球に接近するのは3811年。うーん、見ることができるかは五分五分ですね。
今回はホームドラマ。むしろ奏効して19%超えもあろうかと思います。
第五話「松陰の遺言」につづく。