事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

雪国の作法PART10~ローズ

2012-03-27 | 日記・エッセイ・コラム

Yukiguni PART9はこちら

いったい春はいつ来るんかー、と嘆いていたら、自然に春になってた。ほんとにそんな印象。ついこないだまで『お足元が』悪かったというのに。

あふれかえっていた雪は、しかし春の温気だけではなかなか融けてくれない。やはり人の手が入っているのといないのでは大違い。冬の間の排雪は、うちの学校の前で撮った写真のように、除雪車や除雪機で強引にすすめる。

でも3月ともなるとちょっと違う。陽差しをあびた地面に、スコップで掘り出した雪を朝方にぶんまいておくと、帰るころにはすっかり消えているのである。こ、これは快感。

もちろんこれは田舎に住んでいるからできることで、街中ではそうもいかない。とにかく雪の捨て場に困り、道路にまいてしまう人もいるとか。わたしは田舎の常識で

「雪を融かすためなら仕方ないっしょ」

と思っていたのに、これは絶対にやってはいけないと警察からお達しが。曰く

「融けた雪が朝方に凍ってしまい、転倒事故につながる事例があとを絶ちません」

うーん。そりゃま、そうなんだろうが。それに、自転車利用者にとっては確かに雪が車道にあるとしんどい。この3月1日からは、自転車は車道の左側を通行すること、と強調されたしね。

ついでだから言っておくと、やっぱりヘッドフォンをつけて運転してると摘発されるのかなあ。自転車通勤の最大のメリットがiPodにあることは確かなのに。

さて、雪国の作法には他に

・30キロくんとのバトル(雪道走行のコツ)

・正しい雪囲いのつくりかた(男結びはできるのか)

などを予定してたんだけどそれはさすがに次の冬にお送りしましょう。もし忘れていたら誰かチェックしてね。

【雪国の作法・おしまい】

本日の一曲はベット・ミドラーのThe Rose。
ジャニス・ジョップリンをモデルにした映画のテーマ曲だ。

Just remember in the winter
思い出して欲しい、冬の

Far beneath the bitter snows
冷たい雪のずっと下では

Lies the seed that with the sun's love
種が横たわり、太陽の愛を浴びると

In the spring becomes the rose
春には薔薇になるということを

……この映画のオープニングはとても哀しい。ロックンロールのアイコンとなった女性の生家の部屋に男どもが静かにやってくる。彼女はすでに死んでいる。その部屋には、十代の女性らしいピンナップが鈴なりに飾られていた。普通の、ほんとうにふつうのアメリカンガールだった彼女に、ついに春は来なかったのだ。

なんと2013年バージョンにつづく

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YouTube: The Rose - Bette Midler

コメント
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