事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

マクドナルド物語⑩

2007-08-04 | 食・レシピ

前葉繰越。00001000yenmac “地域に密着した、あなたのマクドナルド”をめざし、マネージャーやバイトたちが必死に作り上げたお得意様リストなるものがそれで、『7:40頃 A様 チーズバーガー(ピクルス抜き)とOJ』『8:00頃 B様 バーガー+ポテト+コーラM』という具合。

通勤途上のAさんが7時40分頃に飛び込んで来て「チーズバーガー!」とオーダーすれば、「ピクルス抜きですね?」とにっこりお姉ちゃんが答えるわけ。つまりその気になれば、常連と見なされればマクドナルドでも「いつもの!」とオーダーすることもその頃は可能だったのだ。まあそんなことをするヤツがいたとは思えないが。

なんでそんなものが恐ろしいかというと、物事には常にネガティブな面があり、このリスト、文字通りブラックリストとしても機能していたのだ。

 『21:00頃 黒っぽい服装 40代主婦? 遅いとすぐに文句』とか『閉店間際 30代 痩せ型 眼鏡 怒りっぽい』

こんな具合に、一度トラブルを起こすと“若い運動体にしてマニュアル第一主義”マクドナルドは過剰に反応し、全スタッフにその客がまるでお尋ね者扱いされてしまう結果となる。

 もちろんこれは、千歳船橋店だけのことだったのかもしれない。いまや外食産業のトップをダントツで走っているのだから、こんな子どものようなマネはきっとしていないこととは思う。けれど、息子と娘を連れて訪れる現在のマクドナルドで、ど新人のバイトたちが、怯えた眼をしつつもなんとか客商売をこなしているその裏では、客へのサービス精神よりも、マニュアルへの固執が優先していると見て取れるのは、私が経験者だからだけでは絶対にない。

次葉繰越。

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