奇跡への絆

図師ひろき

雑感106

2011年03月21日 23時34分02秒 | Weblog


 東日本大震災の被災者に向けて、「それいけ!アンパンマン」のテーマソングが繰り返し繰り返し届けられています。

 子どもたちが喜ぶことはもちろんのこと、大人の心にも元気と癒しをもたらしているとのこと・・・

 ♪そうだ うれしんだ 生きる よろこび

  たとえ 胸の傷がいたんでも・・・♪

 テーマソングを聞くだけで、手を繋いで元気よくスキップをしたくなるような軽快さはありましすが、まさかその明るさが、全てを失い、絶望のどん底にいる方々にダイレクトに受け入れられるとは・・・

 私が心理学を学んだとき、絶望の中にいる人には、励まさず、頑張らせず、穏やかに見守ること、そして無理に気分転換をさせることなく、リラックスでき心のエネルギーが満ちてくる環境を創ることの大切さを教えられた記憶があります。

 曲調は明るさ全開ですが、よくよく歌詞に耳を傾けてみると、共感と安心感を抱かせる言葉が続いており、前向きに生きて、生きる意味を見出すように導かれていく感じがします。

 私も辛い時や悲しい時に、勇気や元気をもらう自分のテーマソングがあります。

 4年前の今頃は、槇原敬之さんの“どんなときも”だったと思います。

 今回のテーマソングは今のところありませんが、気が付くと口ずさんでいるのは、昔のアニメで“トムソーヤの冒険”がありましたが、そのテーマソングです。

 タイトルも知りませんが

 ♪お前なら行けるさ トム 誰よりも遠くへ

 地平線の彼方で待っている新しい冒険が・・・

 そおさ!辛い時は、顔を空に向けろ・・・新しい夢が見えるよ・・・

 自由なけものみたいに走ろうぜ・・・♪

 ♪人が生まれる前から、流れているんだね 空より広いミシシッピリバー

 君はいつでも明日を 指差す 矢印さ

 遠い世界に行こうと歌ってる・・・

 いつか行くよ 君が目指す 海へ

 そして君に負けないくらい 遠く 旅をするんだ・・・♪

 こんな歌だったと思います。

 歌詞は、その時の気分で多少アレンジしますが、なんだかあらためて文字にすると、現実逃避感いっぱいですね・・・

 それからやっぱり昔、水谷豊さん主演の“熱中時代”という学園ドラマがありましたが、その主題歌も好きです。

 皆さんにも心の応援歌がありますか?

 被災者の方々も、歌の力で少しでも元気を取り戻して欲しいと切に願います。

 


地域の未来

2011年03月20日 23時05分45秒 | Weblog


 スポーツ少年団の退団式に参加させていただきました。

  

 各種競技団体を退団する6年生に、スポーツ少年団会長からの労いと更なる飛躍を期す言葉が送られた後、6年生は回れ右。

  

 今度は6年生一人一人から後輩たちに、今までの思い出と激励の言葉が送られました。

 私もこのスポーツ少年団のOBで、野球をやっていました。

 私たちの頃は、まだJリーグが開幕する前でしたので、野球部が一番人気で、一学年で25人くらいの部員がいました。

 それが4年生から6年生までの3学年ですから、町営グラウンドは野球小僧で溢れかえっていました。

 “暗くなるまで白球を追って・・・”というセリフそのままに、ボールが見えなくなるまで練習をしていた記憶があります。

 今は少子化の影響で、生徒数も私たちの時と比べると3分の1ほどになっており、必然的にスポーツ少年団員数も・・・

 野球やサッカー、バレーボールのような団体競技は、1学年だけではチーム編成ができず、複数学年のチームによる大会になっているようです。

 剣道を指導されている方と話をさせていただき

 「スポーツは勝敗や成績だけではなく、続けてくれることのほうが大切なんです。

 教室では学ぶことのできない、連帯感や思いやり、何より精神力を養うことできる・・・」

 と語られたことに共感しました。

 スポーツで学ぶ連帯感は、協調性にも繋がり、思いやりは愛情に、精神力をそのまま生活力に通じると考えます。

 そして共に汗と涙を流した仲間とは、一生の友情を築くことができます。

 もちろんスポーツだけではなく、文化活動やボランティア活動においても心が養われ、心の友をたくさん得ることができるでしょう。

   

 子どもたちが住む場所や家庭環境に左右されることなく、望むスポーツや文化、ボランティア活動に参加できる地域を創ることも行政が取り組むべき大きな課題の1つです。

 この笑顔は、地域の宝。

 この笑顔が、地域の未来。

 この笑顔を守るために、地域に根を張り活動を続けます!

 
  

 













降ろしてはいけない旗

2011年03月19日 23時32分59秒 | Weblog



 242%!


 この数字は、宮崎県の食料自給率です。


 より正確には、金額ベースでの自給率であり、県民が消費する2.4倍以上の農作物を生産し、国内外に供給していることになります。


 この数字からも本県が、日本の食糧基地として大きな役割を果たしていることは一目瞭然です。


 60%!


 この数字も宮崎県の食料自給率です。


 より正確には、カロリーベースでの自給率であり、つまり農業県宮崎でもすべての食料を生産することは困難で、約40%は県外から輸入し、消費していることになります。


 カロリーベースで示される数値は、家畜飼料なども含まれるため、県民消費カロリーとなるとさらに低くなります。


 また口蹄疫や鳥インフルエンザ、そして火山灰被害により、一時的ではありますが本県自給率は下降することが予想されます。


 日本全体の食料自給率は、40%程度で、これはカロリーベースの数字ですので、実際の自給率は30%そこそこです。


 政府はこれを50%に引き上げる目標を掲げています。


 しかし同時に、TPP参加も検討しています。


 TPPについては以前も取り上げましたが、太平洋を取り巻く国々間の関税を撤廃する内容などが含まれる新たな国際ルールです。


 もし日本がTPPに参加した場合、食料自給率は1ケタ代に落ち込むことが予想されています。


 農業県宮崎にとっても大打撃となることは明らかです。


 国は農家の所得保障制度をはじめ、農林水産業を守る制度も検討していますが、食料自給率50%の目標とは政策矛盾が生じていますし、足腰の強い、将来性豊かな産業とし農林水産業を伸ばしていくこととは逆行しています。


 世界的には人口増加の一途で、国際情勢の不安定要素が続出しています。


 何より宮崎復興のためには、農業再生が不可欠です。


 食料自給率50%の旗は降ろしてはいけない!



 


心の過疎

2011年03月18日 23時06分56秒 | Weblog
 宮崎の約8割は山です。
 中山間地は、そこで暮らす人にとってかけがえのない生活の場であるとともに、神話や神楽に代表される文化を育み、伝えています。

 県が平成20年に実施した集落の現状に関する調査結果によると、約7割の方が、今後さらに集落機能は低下すると回答されており、医療、買い物、交通など利便性の理由から約6割の方が集落の生活に満足していない状況です。

 このような中でも、そこに住まわれている約7割の方々が、今後もそこに住み続けたいと回答されていました。

 過疎化、高齢化により地域で日常生活の利便性が低下し、住民の負担感が増加する…それに伴い集落共同作業や相互扶助への意欲が低下し、心の余裕がなくなる…

 これを防ぐために日之影町では、今後存続が危ぶまれる113集落を「水源の里」と定義することで、町民みんなで上流域を守る意識が醸成され、集落支援員が定期的に水源の里に足を運ぶことになったことが

「まだ見放されていない。」

「私たちを見てくれている。」

 という住民の安心感を生むことに繋がっています。
 過疎化に拍車がかかる理由には、住民が“あきらめ”や“不安感”を募らせ、地域の“魅力”や“誇り”までも失われることのなり、心までも過疎化しつつある実態があります。

 住み慣れた地域で人生をまっとうしていただくためには、保健・医療・福祉の充実はもちろんのこと、山の暮らしを守ることは、水源確保、洪水防止、国土保全、河川水質維持など尊い存在意義があることを広く理解していただくことが大切です。

 心の過疎を生まない見守りと小さい声も見放さない議員活動を続けます。

雑感105

2011年03月17日 23時43分25秒 | Weblog



 東京都の人口約1200万人。


 宮崎から航空機で約90分。


 中国上海市の人口約1800万人。


 宮崎から航空機で約90分。


 近年の中国経済高度成長は、周知の通りです。


 宮崎県においても県産品の市場開拓と観光客誘致対策を東南アジアに拡大する取り組みを着々と進めています。


 私も以前、上海の政務調査に出向き、激変する都市化、それに伴う市民の圧倒されるほどの購買意欲に満ちた市場を目の当たりにして、中国の勢いを肌で感じてきました。


 その調査をもとにした政策提案の成果もあって、県には“東南アジア戦略会議”が設置され、計画的取り組みが展開されているとともに、県産品製造業者と中国関連商社とのマッチング事業を開催するなど、新たな商機を拓く仕掛けを行っています。


 中国進出の際、よく取り上げられるのが“チャイナリスク”と言われる中国特有の商い習慣と貿易手続きの不安定さがあります。


 このリスクを軽減するには、信頼のおける人脈の確保が何よりです。


 上海市には、宮崎県事務所と県人会があります。


 宮崎出身者と宮崎関連企業で構成されている県人会の会員数は100名を超え、3ヶ月に1度定例会が開催されています。 


 上海という競争激化地域での連帯意識は強く、ふるさと宮崎を想う熱い気持ちを聞かせていただいたことをよく覚えています。 


 宮崎復興を成し遂げるには、今までと同じ取り組みをしていたのでは追いつきません。


 前例なき取り組み、そして未開拓地に踏み込む勇気を持って、県産品販路拡大に挑み続けます。



 


ミラソルモデル

2011年03月16日 23時02分09秒 | Weblog

  

 沖縄県で障がい者職業リハビリテーション事業所“ミラソル”を開設されている一杉(ひとすぎ)様と意見交換をさせていただきました。 


 


  何より実績がすごい!


 


 障がい者自立支援法導入後、4年間で107名の就職者を生んでいます。


 


 これは福祉的就労ではなく、一般就労なんです!


 


 ミラソルでは、身体、知的、精神に障がいを持つ方々へ、職業訓練から就職後まで一貫したサポート体制を構築されており、障がい程度に合わせ、能力が最大に発揮される訓練プログラムと専門スタッフが有機的に機能しています。


 


 このような内容は同様の事業所で珍しくはありませんが、ミラソルがずば抜けた実績を上げられているのは、受け入れ先となる企業への積極的な営業活動と企業側の負担を軽減するための補助制度とのマッチングをセットで行っている点だと思いました。


 


 障がい者の法定雇用が定められている企業であっても、障がい者の特性や状態の把握と変化する法制度や助成事業を的確に捉え、活用するにはかなりの専門性を要します。


 


 企業側では補えない専門性と経済的負担を助成事業によりサポートしていくことにより、障がい者の自立や地域で生活し続ける可能性を大きくしています。


 


 これまさに“ノーマライゼーション”への取り組みです。


 


 “ミラソルモデル”とまで取り組みを全国に発信するため、関連事業所を一堂に会した全国大会の開催地を選考していると聞きました。


 


 「是非、宮崎で!」


 


 固く握手を交わしたときに、宿題をいただきました。


 


 「現場は、猫の目のように変わる法制度の改正に振り回されています。


 


 制度拡充はもちろんですが、予算ありきで事業が打ち切られないように力を貸してください!」


 


 今後の法改正が、法改悪とならないよう、現場とのパイプ役をしっかりと果たして行きます!


 


 


先輩を追う

2011年03月15日 23時33分06秒 | Weblog


 定期的に児童養護施設のボランティアと行事参加をさせていただいています。

 児童養護施設とは、虐待や離婚、経済的な理由などにより、健全な環境で育つことのできない子どもを預かり、生活を送るための施設です。

 全国的には、3万人余りの子どもたちが預けられており、少子化が進展しているのもかかわらず、施設へ預けられる子どもたちは増加傾向です。

 県内にも児童養護施設は9施設あり、400人を超える子どもたちが預けられています。

 県内施設にも昨年暮れからの“タイガーマスク現象”は波及し、ランドセルや書籍、現金など今までに37件の善意が届けられています。

 タイガーマスク現象が一過性のものに留まらず、1つの文化として醸成していくことを心から願っています。

 児童養護施設は、高校を卒業するまで利用することができます。

 社会に出る子どもたちには、個別指導ののち、いくらかの支度金が渡されるものの、社会の荒波と不景気の冷たさに飛び込む子どもたちの心細さは、共感できるなど軽々しく言えません。

 タイガーマスクは漫画の主人公でしたが、私の先輩には児童養護施設で育ち、東北福祉大学を卒業し、群馬県高萩市の市長になられた草間吉夫さんがいらっしゃいます。

 草間市長は、自らの経験を糧とされ、児童政策はもとより福祉の先進自治体を着々と築かれています。

 どれだけの孤独と向かい合ってこられてことでしょう・・・

 自分の育った環境を悲観することなく、辛いこと、悲しいこと、寂しさを乗り越えた人ほど、優しく、温かく、そして強い!

 先輩を見習い、私も宮崎に尽くし、宮崎を福祉の先進県に引き上げて行きます!

 


天罰ではない!

2011年03月15日 10時12分00秒 | Weblog

 断片的なコメントからら判断することは危険だとは思いつつ、見過ごせない記事に怒りを覚えました!

「東京都の石原慎太郎知事は14日、東日本大地震に関連し“我欲に縛られ政治もポピュリズムでやっている。

 それが一気に押し流されて、この津波をうまく利用して、我欲を一回洗い落とす必要がある。

 積年たまった日本人の心のあかをね。

 これはやっぱり天罰だと思う。

 被害者の方々、かわいそうですよ”と発言した。」

 とありました。

 作家でもある石原都知事の表現が巧妙すぎて理解できないのか、怒りが先走り理解することを拒否しているのか…この記事を読むかぎり到底納得できません!

 石原都知事は、農山村漁村の慎ましくもひたむきな暮らしをしっておられるのか…

 一瞬にして家族を失った方々に向かって“天罰”と言える石原都知事は何物なのか…

 被災者に向けられたコメントではないかもしれず、政府の対応なりを批判するための引き合いであるのならば、あまりにもあまりにも…

 悔しい…

 52万人を超える方々が、避難所生活を余儀なくされているなか…死者3000人、行方不明者20000人を超え、日本中が悲しみと怒りに満ちているこの時に…

 大学の同期もお世話になった方々にも今だ連絡がとれず、現地に行きたい気持ちを抑えることに必死なこの時に…

 「“残念ながら無能な内閣ができるとこういうことが起きる。

 (95年の阪神大地震の際の)村山内閣もそうだった”とも語った。」

 政治が継続である以上、政治家すべてに住民生活を守る責任、そして守れなかった責任がある。

 今回の被災は、断じて天罰ではない!

現場から(物流)

2011年03月14日 13時39分11秒 | Weblog
 山形県の友人から情報が届きました。

「こちらガソリンスタンド、食材業者供給ストップし、福祉施設も一般家庭も数日で生活困難になる予想。営業休止した事業所も出てきた。」

 悲痛な叫びに何かできないものか苛立ちばかりがつのります。

 県としては物資と人材の供給体制を整えてはいるものの、受け入れ側の体制とニーズが把握できないとのことで県レベルでの対応が順調には推移していない…

 現場の危機管理マネージメント力が最大限発揮され、迅速な救援活動が展開されることを祈る…しかできないのか…

お詫びとお願い

2011年03月13日 20時46分29秒 | Weblog
先ほどのブログ内容につきましては、関西電力のホームページを確認する前にアップしてしまいました。

冷静さと慎重さを欠いた対応であったことをお詫び申し上げます。


以下の内容は、山形県いる大学時代の同期から送られたものです。

ご確認いただき、力を貸していただければ幸です。

「今、仙台~山形の道は生きていて、バス運搬動いてます。一般車両が乗り入れできるのはまだまだ先ですが、ボランティア車は一般車よりも早く許可が出ます。
被災生活はいずれ公共の支援物資だけでは間に合わないのが予想されます。
山形にいる私ができることはいろいろ繋いでやれるだけやるから。もちろん素人判断では動きません。

みんなへ
物を送るにも被災地に直接は困難も予想されます。太平洋側ルートが動けるか…山形の物流は新潟ルートになること間違いなしです。
とにかく長期になります。山形が中継地点になります。」

力を貸してください。