奇跡への絆

図師ひろき

先輩を追う

2011年03月15日 23時33分06秒 | Weblog


 定期的に児童養護施設のボランティアと行事参加をさせていただいています。

 児童養護施設とは、虐待や離婚、経済的な理由などにより、健全な環境で育つことのできない子どもを預かり、生活を送るための施設です。

 全国的には、3万人余りの子どもたちが預けられており、少子化が進展しているのもかかわらず、施設へ預けられる子どもたちは増加傾向です。

 県内にも児童養護施設は9施設あり、400人を超える子どもたちが預けられています。

 県内施設にも昨年暮れからの“タイガーマスク現象”は波及し、ランドセルや書籍、現金など今までに37件の善意が届けられています。

 タイガーマスク現象が一過性のものに留まらず、1つの文化として醸成していくことを心から願っています。

 児童養護施設は、高校を卒業するまで利用することができます。

 社会に出る子どもたちには、個別指導ののち、いくらかの支度金が渡されるものの、社会の荒波と不景気の冷たさに飛び込む子どもたちの心細さは、共感できるなど軽々しく言えません。

 タイガーマスクは漫画の主人公でしたが、私の先輩には児童養護施設で育ち、東北福祉大学を卒業し、群馬県高萩市の市長になられた草間吉夫さんがいらっしゃいます。

 草間市長は、自らの経験を糧とされ、児童政策はもとより福祉の先進自治体を着々と築かれています。

 どれだけの孤独と向かい合ってこられてことでしょう・・・

 自分の育った環境を悲観することなく、辛いこと、悲しいこと、寂しさを乗り越えた人ほど、優しく、温かく、そして強い!

 先輩を見習い、私も宮崎に尽くし、宮崎を福祉の先進県に引き上げて行きます!

 


天罰ではない!

2011年03月15日 10時12分00秒 | Weblog

 断片的なコメントからら判断することは危険だとは思いつつ、見過ごせない記事に怒りを覚えました!

「東京都の石原慎太郎知事は14日、東日本大地震に関連し“我欲に縛られ政治もポピュリズムでやっている。

 それが一気に押し流されて、この津波をうまく利用して、我欲を一回洗い落とす必要がある。

 積年たまった日本人の心のあかをね。

 これはやっぱり天罰だと思う。

 被害者の方々、かわいそうですよ”と発言した。」

 とありました。

 作家でもある石原都知事の表現が巧妙すぎて理解できないのか、怒りが先走り理解することを拒否しているのか…この記事を読むかぎり到底納得できません!

 石原都知事は、農山村漁村の慎ましくもひたむきな暮らしをしっておられるのか…

 一瞬にして家族を失った方々に向かって“天罰”と言える石原都知事は何物なのか…

 被災者に向けられたコメントではないかもしれず、政府の対応なりを批判するための引き合いであるのならば、あまりにもあまりにも…

 悔しい…

 52万人を超える方々が、避難所生活を余儀なくされているなか…死者3000人、行方不明者20000人を超え、日本中が悲しみと怒りに満ちているこの時に…

 大学の同期もお世話になった方々にも今だ連絡がとれず、現地に行きたい気持ちを抑えることに必死なこの時に…

 「“残念ながら無能な内閣ができるとこういうことが起きる。

 (95年の阪神大地震の際の)村山内閣もそうだった”とも語った。」

 政治が継続である以上、政治家すべてに住民生活を守る責任、そして守れなかった責任がある。

 今回の被災は、断じて天罰ではない!