奇跡への絆

図師ひろき

40km地点

2011年03月02日 23時25分38秒 | Weblog


 先日の東京マラソンで市民ランナーの川内さんが優勝されましたね。

 川内さんは、埼玉県職員で定時制高校の事務職員をされているとのこと。

 定時制高校勤務が故に、勤務時間が夜遅くまでとなるため、練習は午前中の限られた時間と休日に走られているようです。

 「40km付近からのラストスパートには“エリートランナーには絶対負けない”という気迫が前面に出ていましたね!」

 とテレビのコメンテーターが語られていましたが、私はその映像を見ながら

 “無心で走っている”

 と感じていました。

 その表情は、苦しさのあまり口は歪み、沿道からの声援はもちろんのこと抜き去るライバルにすら脇目を振ることなく、一心不乱に駆け抜けて行かれました。

 ゴールして倒れこみ、激しい息を繰り返される姿は、偉業を成し遂げた英雄というより、無我夢中で走りきった少年のような表情にも見えました。

 実業団選手やプロランナーのように恵まれたトレーニング環境もなく、シューズ代や大会参加費、遠征費用などはすべて自費・・・今回のウェアも以前大会出場した際に支給されたウェアを再着用されていたようです。

 “天晴れ!”

 素朴で庶民的な姿に、そして自らの立てた志に挑む姿に、やる気スイッチを押された方も少ないくないはずです。

 私もその一人です。

 県議会議員として4年間、がむしゃらに走ってきました。

 今まさに40kmの心境です。

 小さな町から大きな挑戦が続きますが、宮崎県の福祉先進県へと引き上げるという志を成し遂げるべく、きたる春を懸命に乗り越え、闘い続けます!