精神障がいに対する福祉サービスは、身体・知的障がいと比較して、量的にも質的にも大幅に不足しています。 特に在宅サービスにおいては、徐々に就労や居宅支援事業が整備されてはいますが、到底ニーズを充たす状況には至っていません。 故に精神障がい者の中には、受け入れ先さえ整備されれば、退院が可能になるにもかかわらず長期療養生活を余儀なくされている方が多数いらっしゃいます。 このような状況を“社会的入院”と言います。 10年、20年、30年と入院されている方も多くおられ、入院が長くなるに連れてコミュニケーションをはじめとして生活能力全般が低下してしまう“ホスピタリズム”に陥ってしまうこともあります。 想像してみてください・・・入院でなくとも、自宅からほとんど外出することもなく10年も20年も生活していれば、健全な心身を保つことは誰でも困難なはずです。 また入院が長くなると家族関係も疎遠となってしまいますので、私が家族会を担当していた時には、患者・家族会を定期的に開催し、レクレーションをしたり、食事会をしたり、年に2回ほどは温泉に行くなどして家族の絆を繋ぐ取り組みをしてきました。 公のサービスが不足していることで、精神障がい者の在宅生活を支える中心的存在は、やっぱり家族です。 家族の方々の情報交換と相互の労をねぎらうために、病院家族会同様の地域家族会があります。 高鍋町の患者・家族会“もくせい会”の賛助会員として一緒に活動しています。 先日はグランドゴルフ大会がありました。 小春日和の中、にぎやかな笑い声と笑顔が満開の楽しい時間を過ごさせてもらいました。 お弁当を食べながらの表彰式も笑顔と拍手の花が咲き・・・
古賀病院に勤務していた頃、精神障がい者家族会のお世話をさせていただいていました。
私もちゃっかりホールインワン賞をもらいました。
これからもたくさんの楽しい時間を発信して、1人でも多くの方が参加してもらえるように働きかけて行きます!